■■今回のあらすじ■■
14話の続きです。
元遊び人亮(27)の遊び復活か?大胆な人妻ミサキ(34)との関係。
そして逆ナンしてきた恵(22)が意外にも一途で亮には苦手なタイプ。
しかしながら恵とも関係を持ってしまう…どうなる?どうする亮!?
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■■STORY■■
深夜。ここは和行と玲の愛の巣。
愛の営みが終わり、ふと玲が和行に言い出す
「ねぇ。そういえば最近亮来てないよね?」
「そう言われれば…そうだな。どうしたんだろ?」
「まぁ、酔っ払って来られてもヤダし。来てくれなくていいんだけどさ。」
「…おまえ…言いたい放題だな…でも、あいつが来ないって事は…」
「女。」
「だよな〜」
と言われ放題の亮だが。
時は1ヶ月前にさかのぼり。亮は自宅で1人悩んでいた。
一泊の一人旅をした亮は大胆な人妻と出会いセクシー映画のような体験をし
別れ際に連絡先のメモをもらったのだが…
旅行カバンから出てきた2枚のメモ!
人妻との出会いの前に逆ナンしてきた女の子がいたのだ。
メモが2枚あるのは逆ナンしてきた女の子の分。
だがいくら見てもどっちがどっちなのかさっぱり分からない
(う〜せめて逆ナンしてきたコの名前が思い出せれば)
人妻は『ミサキ』と名乗っていたが2枚のメモのアドレスは『ミサキ』との関連性はない。
(逆ナンしてきた女の子の名前なんだっけ?)
モテるのをいいことに遊びまくっていたのは3年程前のこと
(昔だったら女の子の名前なんてすぐ覚えてたのに…この3年でカンが鈍ってる!
まどか→かずみ→みき→きよみ?…ってしりとりしてる場合じゃねーよ!)
思いつく名前全てが、正しいような正しくないような気がして混乱するばかりである
2枚のメモの匂いを嗅いだりしてみるが分からない…
人妻とのめくるめく体験を思い出すと、どうしてもまた会いたい気持ちになる。
そして意を決し。人差し指を立て
『ど・ち・らにしようかな〜♪カ・ミ・サ・マのいうと・お・り♪』
神サマのいうことを聞いて片方のメモを決定
(よしっ!一か八か!こっちだっ!)
選んだメモのアドレスを携帯に入力して
>亮です。こんばんは。今どうしてるのかな?と思いメールしました。
(まぁ、どっちだとしても無難な文章だな。送信っと)
ふと時間を見るとずいぶんな深夜であることに気づく。
どちらにしても返事は明日くらいだろうと思い風呂に入ろうとしたら
携帯がメールを着信している。携帯を見てみる
>こんばんは恵です。メールくれて嬉しいです(^-^)今寝ようとしてたけど
亮さんだったから大急ぎで返信しました。今度会いませんか?
(ぎゃああ!こっちだった!めぐみちゃんだったか。そう言えばそうだった)
今度会いませんかって。どうしよう?とりあえず今日は…無視しとこう。
翌日。会社の昼休みに携帯を見るとメールを着信している。
>恵です。昨日は夜遅くにメールしてしまってごめんなさい。
嬉しくてつい…迷惑じゃなければ会いたいんです。では。
メールを読んで気が重くなった。
そもそも夜遅くにメールしたのは俺のほうなのに、このコが謝っている
(どうしよう。このままシカト?しても連絡してきそうだな。いっそアドレス
変えようかな?…絶対他の奴らから『女でトラブった』って言われるよな)
仕方ないからいっぺん会って適当にあしらうか。
>亮です。こんにちは。じゃあ今度食事でも行こうか?恵ちゃん都合は?
送信。携帯をテーブルに置いて缶コーヒーを飲もうとしたらメール着信
(…ま、さ、か…)
メールを読む
>恵です。ありがとうございます。夜遅くにメールしたから怒ってるんじゃ
ないか不安だったんですよ。都合いつでも大丈夫です!
亮さんの都合の良い日を教えてください。では(^-^)
(返信早っ!!…いや、だから夜遅くにメールしたの俺だし…
もしかしてこのコって純真なのか?かなり一途なタイプ?かも)
だんだん頭が痛くなってきた。
遊びまくってた頃は相手も遊んでるコばかりで一途なタイプは思いっきり苦手。
(逆ナンなんてしてくるから遊んでるコなのかと思ったんだけどなぁ。
こうなったら食事して嫌われる作戦だな。
おっ!そうだ。ミサキさんにメールしちゃおうっ♪)
そして話は恵をスルーし人妻ミサキの逢瀬へと。
夕方渋谷で待ち合わせる。
待ち合わせ場所へ向かうとすでにミサキは到着していた。
彼女は携帯を見るのに夢中で俺が近づいていることに気づいていない。
忍びよるよう近づいて隣にさりげなく並び唐突に声をかける
「待った?」
「うわ!驚いた!…うん。今来たところ。」
ミサキは携帯をバッグに入れた。
初めて会った時と同じ甘い香水の匂い。春めいた花柄のワンピースが華やかだ
「今日もキレイだね。」
「ふふ…本当、上手いよね!」
「俺本当のことしか言わないよ。」
「そういうことにしておきましょう。食事は?」
「俺は済ませてきたけど…まだなら付き合うよ?」
「うん。私もさっき軽く食べちゃったから…じゃ、さっそく?」
そしてホテル街へ向かう。ミサキが話し出す
「ちょっと意外だったな。」
「え?何が?」
「最初に会った日の夜のうちにメール来るかなって思ってたら翌日だったから。」
「あ〜あの日はさ…電車の中でHなんて初めてだったんだもん。
家着いた途端にドッと疲れが出ちゃって即!爆睡しちゃたよ〜」
さすがに2枚のメモで悩みぬいた話はできない。彼女の耳元で囁く
「でもさ。夜中に目が覚めてミサキさんの事思い出して自分でしちゃった…」
「やぁだ〜バカ!」
と言いながらも悪い気はしていない様子だ。
言葉による前戯はもうすでに始まっている!!
そしてホテルの部屋へ入るなり抱き合い、貪りあうように唇を重ねる。
そのままベッドへなだれこむ
「ねぇ…私シャワーあびてきてないけど…」
「どうでもいいよ…早くしたい…」
彼女におおいかぶさり目をみつめる。
彼女の両手首をつかみ唇を重ね、ねっとりと舌をからませあう。
唇を離すとお互いの唇から透明の糸がひく…
彼女の耳たぶから首筋に唇を這わせつつ豊かな胸を探りながら服を脱がす
「ん…うんっ…」
彼女の息が乱れだす。すばやく彼女を全裸にしつつ俺も服を脱ぐ
彼女に体をぴったり密着させて情熱的に愛撫したり焦らしてみたり
「あっ!はぁっ!はぁっ!」
股間に手を潜りこませると溢れだしたものでヌルヌルしている
「ミサキさん…すごいよ、ホラこんなになってる… 」
愛液がからみついた指をわざと彼女の目の前に持ってきて見せつける
潤んだ目で濡れて光る俺の指を見つめると妖しい微笑をたたえて
突然ベッドから抜け出しバッグをベッドの方へ持ってくると
赤いガムテープらしき物を取り出して言う
「今日は…少ーし遊んでみよっか。」
「それ何?」
「ボンデージテープだったかな?」
「ボ、ボンデージ?なんかSMっぽいよ?」
「そうよ…SM用だもの…腕後ろで組んで…」
「えっ!?俺がMなの?」
俺の腕を後ろで組ませテープをまきつけ適度な長さにして手で切った。
一見ガムテープだがベタベタ粘着するわけでなく厚手の食品用のラップが
肌にぴったりくっつく感じだ。そのくせ全く腕は動かせない!
「…大丈夫、痛くしたりしないわ。そのかわり…」
俺を追いたてるようにベッドの端に詰め込み、あぐらをかかせ座らせ
さらにベッドの上に線引きするようにテープをベッドの幅に切って
テープの端をベッドのマットに押し込んでいる
「いい?私がいいって言うまでその線から出ちゃダメよ!」
(小学生の机からはみでないでよってかんじだな…)
俺はベッドの狭いスペースである意味拘束状態にされた。
さらに俺の勃起したペニスの根元にもテープを巻きつけると
彼女は股間を見せつけるような位置でベッドへ横たわり
「これから私がすること見てて…」
そう言ってオナニーを始めた…
自らの手で太ももやわき腹を愛撫し乳房を揉み乳首を指でつまみ
「あっ…うぅっ…んっんっ…」
気持ち良さそうな表情を食い入るように見つめてしまう。俺の姿を見て
「…いやらしい…そんなにガマン汁だして…」
気づくと、よだれをたらすようにガマン汁が垂れている
「いいこと!万が一射精したりしたら二度とさせてあげないから!
他にも相手はいるのよ!」
「えぇ!そんなぁ〜」
厳しい女教師のような口調にゾクゾクしている俺
(あれ?俺ってもしかして…Mの気があったのか?)
「どう?…おっぱい…触りたい?」
「う…さ、さわりたい…」
彼女の手はクリトリスをいじりだして
「ああっ!はぁはぁ…んんっ!」
入口が物欲しそうにヒクヒクしているのがよく見えるし、見せつけている。
ペニスにまきつけられたテープの圧迫感が絶妙だ…
(やべー…俺見てるだけでイキそう…すっげーいやらしい…)
彼女の手の動きも腰の動きも激しくなって
「あっ!ううっん!…うっ…イ、イクっ…ああっ!!」
深いため息をついて彼女は脱力していった…
「ねぇっ!ミサキさんっ!もう、いいでしょ?テープはずしてよっ!」
「…ん〜…ちょっと待ってよ…」
けだるそうに俺の背中に回りこみ手首に巻きつけたテープをはがしとる
「…なんか簡単にとれるんだ…へぇ」
妙に感心している俺。そしてペニスに巻かれたテープは自分ではずした
(本当。よくできてるテープだな〜)
そしてうつぶせで横たわった彼女に寄り添って背中をなでまわし
「どう?俺のほしくない?自分の手だけで満足した?」
「ほしい…満足させて…そのかわり先にイッたら!容赦しないから!」
「分かってるよ…」
やはり厳しい口調に興奮する
(俺って、やっぱM?)
不意をつくようにうつぶせの彼女の股間に手を入れGスポットを
2本の指でさぐるようにかきまわす。中は熱くとろけている…
「んっふ!あっ、そこ…」
どうやら快感ポイントを探り当てたようだ
「あっあっ!またイキそう…うんっ!ああっ!」
彼女の腰をわずかに浮かせて突入する。腰を回してこねまわす
「ああっ!だめっ…はぁはぁ……あっああっ!」
「!!」
彼女の激しい絶叫とともに同時にイッてしまった…
ミサキは今夜は泊まれないとかで大急ぎで帰り仕度をすませ
ラブホテルを囲んでいる塀から出ようとすると大勢の若者たちの流れがあった
「何かしら?こんなに人がいっぱい…」
「ああ。近くにライブハウスがあるから。ライブ終わったんでしょ。」
「なるほど…ねっ白金ならタクシーで途中まで一緒に帰ろうよ。」
「え…でも、なんか悪いし…」
「別に、いいわよ。帰り道の途中だし…電車で帰るのダルいもん。」
そんな会話をかわしながらホテルの塀から出ると2人づれの女の子とでくわした
「あっ!」
と女の子の一方が俺の顔を見て驚きの声をあげた
「え…あ、恵ちゃん…」
女とラブホテルから出てきた俺にショックを受けたのだろう目に涙を浮かべている。
泣きながら去ってしまった。友人らしき女の子は俺をにらみつけ恵を追いかけた
「誰?知りあい?」
「うーん…ちょっと、ね…」
「ふぅん。ちょっと、か。…それよりタクシーつかまえてくる!」
そしてミサキと2人でタクシーに乗りこんだ
(あ〜あ…泣かしちゃったな。だから一途なタイプは苦手なんだよ…
でも、これで俺がどういう男か分かって諦めるだろう)
いくら俺でも女の子に泣かれるのは弱いし暴力だってふるったことはない。
そして家に着く。
携帯を見るとメールを着信していた
(お!さっそくミサキさんかな〜?って…えっ!!恵ちゃんから?何で?)
メールを恐る恐る読む
>恵です。今日は驚きました。友達は『絶対結婚してる女だよ!
不倫してるんだよ。やめなよ。あんな男』って言ってましたけど。
私は亮さんを信じます。何か事情があるんだと思います。
今度私の家に遊びに来てください。手料理ごちそうします。
重く苦しい気持ちになった
(まぁじでぇ…俺じゃなくて友達を信じろ!友達が正しい!)
今まで本気でつきあったのは元カノ…と初恋のひと…
あとは完全に遊びだったし、遊んでるコとしか遊ばなかった。
途中から本気になられて困ったことは何度かあった。
が。しょっぱなから本気モードのコは初めて。しかもこの一途さ!
(あ゛ーーっ!!俺はどうすればいいんだ!?)
後日。断るに断りきれず恵のワンルームマンションへ。
いざという時のための『秘密兵器』持参だ! チャイムを押す
「はーい」
ドアが開いて恵が出てきた
(う!エプロン姿…なんか初々しい…)
「いらっしゃい…来てくれて嬉しい…あっ!入ってください。」
中へ入ると色々なおいしそうな匂いがしていた
入口からキッチンを通り部屋に入ると右手にシングルベッドがあり
左手にTVがあり、その真ん中にかわいいテーブルが置いてある
「座っててください。もうちょっとで出来上がりますから。」
ベッド側のテーブルの前へ座らされ、しばしTVを見て手料理を待つ。
「たいした物つくれないんですけど…」
そう言いながら、運んだ料理はハンバーグにサラダ、スープ
「…どうぞ食べてください…」
ハンバーグから手をつけた
「うまい!」
「本当ですか?良かった〜」
料理は本当にうまかった。ひさしぶりの愛情ある手料理に感動する。
玲の料理はしょっちゅう食ってるが。あれで料理はうまいが愛がないのだ!
『早く帰れ!』と言わんばかりの態度が俺の心をグサグサ突き刺す。
カズの女なんだから無理もないが。
料理のせいで心がなごんできている
「…でさ〜俺もあつかましいとは思ってたんだけどさ、風呂掃除だよ!
泊り込んでるんだから『やれ!』って」
アルコールも入り気分がよくなりサービストークをしている俺
「ふふふ!お友達と本当に仲がいいんですね〜」
いつの間にか俺の横に並んですわり2人でベッドによりかかっている
「なんか俺昔からなんだけどさ。寝言多いみたいで、寝言がうるさいって
そんなの寝てる間のことなんか言われてもさ」
「…私。亮さんの寝言聞いてみたい…」
俺をじっと見つめる彼女
(あ…やっぱ、そういう展開?)
自然に互いの唇が重なり、そして2人でそのままベッドに潜り込む
(この展開のために用意した『秘密兵器』使うしかないな)
2人生まれたままの姿で行為も中盤となり手に吸い付いてくるような
それでいてハリのある肌の感触をたのしみつつも
「ねぇ俺の舐めて…」
思いっきり冷たさを含んだ声で言う。彼女は驚いた様子で
「え…」
「あ…嫌なら別にいいよ。」
嫌ならこれっきりといわんばかりの様子で言ってみる
「違うんです…嫌なわけじゃ…あの、恥ずかしくて。
実は前の彼が初めてだったんですけど。恥ずかしくてできなくて振られました…」
(う〜ん。元彼の話をされてもなぁ)
「あ、でも頑張ってみます!教えてください!」
顔を真っ赤にしている
(こういう展開?…嫌がると思って言ったのにな…よし、こうなったら)
『秘密兵器』を登場させた!
<KIREI>のロゴが入っているので一見ファッションブランド系の化粧品かと
思うようなパッケージから、まるでピンクのキャンディのようなバイブを取り出す…
乾電池を昨日セットしておき、すぐ使えるように本体は清潔にしておいた。
ローションとコンドームがセットでついているが使う必要はなさそうだ。
彼女の目の前でバイブを見せる
「わぁ!かわいい…でも何ですか、それ?」
「バイブだよ。見るの初めて?」
「えっ!?…バイブ…」
「そう。恵ちゃんは俺のを舐めて、俺はこれを使って恵ちゃんに楽しんでもらう。」
さすがに引くだろうと思いきや
「分かりました!じゃあ私上になりますね!」
(うっそ〜ん?そんなに頑張っちゃう?)
恵は俺にまたがり俺の股間に頭を向け、俺の顔の前に恵の股間がある
「…あの、こうしてほしいとか言ってくださいね…」
恥ずかしがりながらも俺のを舐めだした…が!しかし!その恥ずかしそうな
舐め方が変に気持ちいい
(?まじ?慣れてるかんじじゃないのに。気持ちいい……………
いや!いかん俺はこっちを使って!)
バイブのスイッチを入れて、まずは彼女のクリトリスから攻める
「ん!んっ!」
俺のものを口にくわえながらもバイブの振動が気持ちいいらしい
彼女の腰がうねるようないやらしい動きをしている。
慣れないながらも手や舌を使って一生懸命、俺のを舐めている
(天性の才能なのかな?マジで気持ちいい…どういうこと?)
俺も負けじとバイブの振動を切り替える。振動はボタン1つで3段階に切り替わる
「んぁ…ん!」
彼女の愛液があふれ出て入口が濡れて光っている
「どう?気持ちいい?」
「はぁはぁ…い、いや…」
「いやなの?だったら止めようか?」
「いやっ…」
「気持ちいいなら気持ちいいって言って…」
「う…き、気持ちいい…」
恥らう様子にたまらなく興奮してくる。彼女の腰がビクンと動き出した
(ビギナー向けだしそろそろ入れても大丈夫だろう)
「恵ちゃん。入れるよ。」
入口付近を最初は刺激しつつ徐々に中のほうへバイブを入れていく
よく濡れているので簡単に入ってしまいバイブのくびれがストッパーの役目を
はたしているようで体内にすっぽり収まった。
ひくつかせながらバイブをくわえこんでいる…
そして彼女の上の口は俺のものにしゃぶりつくように激しく舐めている
バイブの振動を切り替えてあげると更に腰の動きは早くなって
「んん!はぁっはぁ…んっんっ……!!」
どうやらイッたらしい、そして俺も
「う!」
彼女の口の中でイってしまった…
2〜3時間程だろうかアルコールも入ってたせいか眠ってしまっていた。
ふと、目をさますと彼女も目を開け2人見つめあった…
そして、なんとなくそんなムードになってしまい2回戦開始!
(っていうか俺もう復活してる!こんなに回復早かったっけ?)
彼女の反応も早く
(あ!俺コンドーム持って来てない!…そうだ!バイブのセットがあるじゃん!)
コンドームを素早く装着し彼女の中へ侵入。
「ああっ!亮さん…嬉しい…」
(!すごい!いい!なんだ?この良さは?)
「恵ちゃん…かわいいよ…」
リップサービスではない。自然に言葉が出てしまった 。
2人で激しく燃え上がって、そしてフィニッシュ!
翌朝。結局朝帰り。
(うーん。なんだろう相性ってものか?妙に体に馴染むっていうのか…
やっぱ相性が良いっていうんだろうなー。ミサキさんの刺激もたまらないし。
でも恵ちゃんの相性とこの先の調教しがいみたいな期待感がもてるところもいい!)
俺の考えを誰かに読まれたらバカとしか思われないだろうが
寝てみたらそれぞれが良い身体で、どっちも捨てがたい。
(二股生活のスタートか?)
楽しいような楽しくないような微妙な気分だ。
そんなこんなの二股生活を1週間2週間3週間と続けた。
そして4週目。今月は劇団の公演がある。
俺は初日に恵を楽日にミサキを招待していた。
今回の芝居はサスペンスコメディ。
俺と玲が夫婦役で、俺の役どころは浮気性の夫。たまりかねた嫉妬深い妻(玲)が
最後に浮気現場で俺を殺害してエンド。ラスト俺は白いガウン姿で殺される。
初日、芝居は無事終了し楽屋でドーランを落とすと
「亮さーん!お客さんが外で呼んでますよ!」声をかけられた
(たぶん恵ちゃんだな。楽屋来ればいいのに…遠慮がちだな…)
楽屋を出ると客はほぼ帰り、劇団の知り合いの客がちらほら残っている程度。
関係者ばかりなのでガウンのまま外へ出た
(あれ?どこだ?)
その時
「やぁっだぁ!あははっ!なぁにその格好!?アダルト俳優みたい!!」
ベロベロに酔っ払ったミサキに指をさされ大笑いされた
「えっ!?ミサキさん?…どう、したの?今日来る予定じゃ…」
「う〜ん、近くで飲んでたんだけどぉ…そういえば劇場近くだったなと
思って寄っちゃったぁ〜」
ふらついて転びそうになっている
「危ない!」
抱き起こそうとしたドサクサまぎれに俺の頬にキスしてきた
「う〜ん。酔っちゃったぁ…もう好きにしてぇ…」
ガウン姿の俺とベロベロに酔ってるミサキさんの目立つこと。
通りすがりの人全員、俺たちを見ていく。
ふいに背後から5〜6人の集団の会話が聞こえた
「今日、玲ちゃんの招待だから挨拶してからいく。」
どこかで聞いた覚えのある声。懐かしい声だった。
「じゃ香織いつもの居酒屋!先行ってるから!」
(え。か、かおり…?)
ミサキと抱き合ったまま後ろを振り返る。その時2人の女の姿が目に入った!
1人は恵。
俺とミサキの姿を見て持っていた花束をすべり落とし泣き出して帰ってしまった。
その様子全てを見ていた俺の元カノ。香織!!
「ひさしぶり亮…元気そうね…」
凍りつくような声と冷たい視線が痛い。ミサキは俺に抱きついたままだ
「かっ香織っ!き、来てたの?全然気づかなかったなぁ〜〜」
情けないことに声が震えている
「あぁ。帽子かぶってたし、目立つと気使わせるかと思って…
私、玲ちゃんに挨拶していくから!」
ひややかに言い放って楽屋に入っていった
「…もしかしてぇ元カノ?綺麗な子。それよりこの前の子また泣いちゃったね
あ〜あ亮クンに持ってきた花束落としていっちゃって…」
ミサキは俺から離れると花束を拾いあげて俺に手わたした
「はいっ花束。キレイ〜!」
ミサキから花束を受け取る
(あーっ!また泣かせちゃったよ!)
ミサキはたまたま来たタクシーをつかまえ
「な〜んか、とりこんじゃってるみたいだから帰るねぇ。また連絡するぅ〜」
タクシーに乗って帰ってしまった!
(誰のせいでとりこんだと思ってるんだよ!あ…香織…楽屋で玲に挨拶って)
この後俺の悪行を香織が玲に暴露し、冷たい雰囲気の楽屋に戻るのかと思うと
…恐怖で震えていた。
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