■■今回のあらすじ■■
逆ナンされた恵にフラれ。元カノの香織と関係復活?と思いきや香織の心は
他の男のもので結果フラれ。アメリカへ旅立つ香織をこっそり見送る傷心の亮。
帰りの駅で同時進行で付き合っている人妻のミサキを見かけて声をかけるが…
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■■STORY■■
ミサキだと思って声をかけた女は全くの別人だった。その女は
「あなたいったい誰?」
高飛車な物の言い方に思わずムッとなる
「人に訊ねる前に、あなたから名乗るべきじゃないんですか?」
その女は結構言うじゃない、といった表情で
「その通りね私は橘ミサト。賀川ミサキは妹よ双子の。」
(双子の姉妹。そっくりなはず…)
「俺は、青柳亮。」
「青柳さん…あなたミサキとどういったご関係かしら?」
「関係って、知人ですが。」
「知人?どこでお知り合いになられたの?」
言い方がいちいちカンにさわる。ミサキも強引なタイプではあるが傲慢ではない。
顔はそっくりでも性格はまったく違うようだ
「…そんなこと答える必要があるんですか?なんのために?」
「言うとおりだわ。なんのためにが問題よね?最近あなたみたいに私をミサキだと
思って声をかけてくる男性が多くてね。随分なれなれしい男性もいたわ。
まるで体の関係でもあるかのような。あなたもミサキと寝たの?」
どう答えるべきか迷っていたら
「ごめーん!ミサト!待った?」
ミサキが走りよってきた。俺の顔を見て驚いている
「え?亮くん…どうしたの?」
「あなたはいつも時間にルーズなんだから。おかげで、ここ最近の妙な出来事の
答えが出せそうよ。この若い男性との関係を説明してよ。」
ミサキは怯えるような表情で
「関係って。ちょっと、こんな所でそんな話…」
「ここじゃ話が出来ないような関係ってわけね?」
「…ねぇ。ミサトと私で済む話よね?彼がいる必要ないでしょ?
帰ってもらっていいよね。帰ってもらうから!」
いつのも大胆で自信に溢れたミサキとは違い、姉に対しては卑屈ですらあった。
姉のミサトは俺に冷たい視線を向け
「いいわ。じゃあ青柳さん、お帰りいただけるかしら。」
俺はただ一礼して、その場を後にするしかなかった。
1週間後ミサキから電話で呼び出されて高級ホテルへ向かった。
指定された部屋のチャイムを押すと、いつもと変わらないミサキが現れた。
海外製らしい優雅で洗練されたガウンを素肌にまとっている
「たまには、こういうホテルも悪くないでしょ?」
「こんなホテル俺はじめて」
この前の彼女と姉とのいざこざの行方が気になるが、さすがに聞けない。
部屋を見回すとベッドには天蓋がついていた。そのベッドへ飛び込む
「すっげー!!見て見てミサキさん!このバウンド!」
彼女は俺にゆっくりと近づき
「ふふっ…子供みたい」
ガウンの紐をほどき脱ぎ捨て一糸まとわぬ姿になる
(ブラジャーはともかく…パンツは穿いてるかと思ったんだけど…)
年齢を聞いたことはないが、おそらく30〜35歳くらい。
豊かな胸、くびれた腰、白い肌。その体を見ただけで一気に気分が盛り上がる。
彼女は仰向けになっている俺の上に体を乗せ、互いに唇を重ねる。
舌を互いに差し込みあい、からませる
「あ。ちょ、ちょっとミサキさん俺シャワーあびてきてないけど。」
「私は、あびたばかりよ。気にしないわ愉しませてくれれば…」
それならとばかりに身をひるがえし彼女の上に乗る。
互いの手を重ねて指をからませ唇からじっくりと攻める。そして耳たぶと首筋へ
唇を移動させ息を吹きかけ、くすぐるよう動かす。
彼女の表情が変化し呼吸がはずんでくる。
豊かな胸を脇の下から持ち上げ揺するように動かす
「あ…」
思わず漏れた声に手ごたえを感じ指で乳首をはじくようにもてあそぶ
「んっ!う…」
立ち上がった乳首に勢い良く吸い付く
「ああっ…あっ!」
舌で乳首を転がし、つつく…
彼女の官能的な表情が突然、真剣な表情に変わり俺の腕からすり抜け
「…やだ。ちょっと、ごめん!」
脱ぎ捨てたガウンを手に取りトイレへ駆け込む。ガウンを着て出てきた
「生理始まっちゃった。」
「ええー?マジでぇ!……俺はこのまま続けていいけど?」
「だーめ!私が嫌なの。あぁ…だるくなってきたぁ…」
脱力するようにベッドへ横たわってしまった。俺は彼女に寄り添い甘えた声で
「ねぇねぇ。お口でちょっとだけでも?」
「んもうっ!だるいったら、だーるいのっ!ね・む・いー!」
彼女はブランケットをかぶって俺をひじであしらった
「あーあ。せっかく来たのになぁ…」
「しょうがないでしょ……そうだ、これ読んで鎮めて。」
ベッドの脇から雑誌を渡された。マンガのようだが雑誌名は『アムール』
(うおっ!レディスコミックじゃん!)
思わず食い入るようにページをめくり続けた
(すっげぇ!いやらしい…………ミサキさん、これ読んで自分でするのかな?)
隣を見ると既に寝息をたてて寝入ったようだ
(俺のカッチカチだよ『これ読んで鎮めて』って自分でしろってこと?)
彼女に背中を向け。振り返り寝ているのを確かめ音をたてないように
ジーンズのジッパーをゆっくりと下ろしかけたところで
「ミサトに言ってやったの…」
唐突に話し出したから寝言かと思って顔を見たら目を開けていた。
気づかれないようにそっとジッパーをあげるのに苦労する
「この前驚いたでしょ。ごめんね。」
「…や…別に。俺は大丈夫だけど…ミサキさんは…大丈夫だった?」
「あのあと私の男遊びで迷惑してるって散々言われたわ。だから言い返してやった
私の夫がずっと家に帰ってこないのはミサトの所にいるからじゃないって。
私が男と遊んで何が悪いのって。」
「え?旦那さんが外で女つくってるって…」
「姉のミサトよ!」
何を言っていいのか分からない
「私もお父様もお母様も何も気づいていないと思って、何も知らないと思ってるのは
姉と夫だけだって言ったら唖然としてたわ。いつも私を見下してる顔が…いい気味よ…」
驚愕の話にいきり立った俺のものは縮んでいった。さらにミサキの話は続く
「…本当はね、姉と夫が結婚するはずだったの…」
「そうなの?ミサキさんが略奪しちゃったとか?」
「そんな生やさしい事情じゃない。姉が自動車事故で子供のできない体になって…
3年前よ。私の父は結構な資産家でね、夫は父の秘書で父の気に入りだった。
どうしても夫の子供で跡取りを欲しがった父の命令で私が結婚させられたの…」
「………」
「結婚当初は私も努力したわ。でも半年もしないうちに夫は仕事だと言って
姉のところへ行ったきり帰ってこなくなった。」
「…ミサキさんは旦那さんに全く愛情がないの?」
「…よく分からない。初めて会った高校生の頃は憧れてたのかもしれない。
でも夫が選んだのはミサトのほうだった。昔から、そう…出来が良くて
父が気に入るのはミサト。友達もミサトに取られたりしたわ…なんでかなぁ…」
「俺はミサキさんのほうがいいと思うけどな…」
この言葉に嘘はない
「ふふっ…ありがとう。今は素直にうれしい…どうして好きでもない女と結婚
できるんだろう…父にとって私は跡取りを作る道具でしかないのよ。」
彼女の抱えている現実を初めて知った
「…この前お互いノリが悪くてHしないで帰った日あったでしょ?」
「あ、うん。」
あの日俺は元カノの香織の気持ちが分からなくて悩んでいた
「亮くんに会う直前に父に呼び出されて『子供はまだ出来ないのか?』って
夫が姉の所に行ったきりだって分かってるくせに…子供なんて出来るわけ
ないじゃない!」
「…離婚しないの?」
「…できたらいいわね…でも父が許さない。しゃべりすぎたね、もう寝る…」
話すだけ話したらスッキリしたのか、本当に寝てしまった。
翌朝よく眠っているミサキを起こさないようホテルの部屋を出て仕事に向かった。
休憩時間に携帯をみると彼女からメールが来ていた
>昨日はごめんね。今度亮くんのマンションに遊びに行っていい?
彼女とはラブホでしか会ったことはない。俺の家に来たがったのは初めてだ
(めずらしい。今、他に女がいるわけじゃないしな)
>了解!楽しみにしてる〜!!
1週間後ミサキは俺のマンションへ来た。来るなり風呂場のチェックをして
「うん。これだけ広かったら大丈夫ね。」
「なに?」
「ソープごっこしよう!」
彼女は紙袋から『教えて!ソープランド先生』と書かれた箱を取り出して開けた。
中から出てきたのは赤いマット、マットに空気を入れるポンプ、小型ローション
そしてソープのレクチャー用DVD。俺はマットとポンプを渡され
「これ。空気入れてくれる?DVD借りるね。」
彼女はDVDをセットしてベッドに座り、俺はポンプを踏みマットに空気を
入れつつレクチャーDVDを見る。マットが良い感じでずんずん膨らむ
「ふーん。こういう感じかぁ。ねぇ亮くんはソープ行くの?」
「う〜ん1回だけ…あるような…ないような。ていうか俺ソープ行く必要ないから。」
「自分で言ってる。確かにモテるもんね!じゃサービスよろしくね。」
「え?俺?俺がサービスするの?」
「もちろん。期待してる〜」
(結局俺がサービスするのか。でも、それでも、いいっ♪)
2人でふざけ合いながら体を洗った。パンパンに膨らんだマットを風呂場に敷いて
ローションをたらいに押し出しぬるま湯でゆるめておいた
「では。お姫様。まずはうつぶせになっていただけますか?」
うつぶせにし彼女の足を持ち上げつま先から攻めてみる。彼女は足の指舐めは
嫌がるので足の指の又にローションをからめた指で丹念にこする
「うふふっ…くすぐったぁい…」
笑いこけて手足をバタバタさせるとマットがキュッと音をさせた。
ローションを再び手にからめて足の裏をマッサージし足首からふくらはぎまで
手を滑らすように動かす
「どう?マッサージのかんじは?」
「ふう、気持ちいい…」
揉みほぐされリラックスしていくようだ、そして手をふとももの付け根まで
動かすと一瞬呼吸が止まり微かに体をのけぞらせ
「…んっ!」
吐く息が切なそうになってくる。
尻の一番感じる部分を手のひらで押しつぶし小刻みに振動させると張りのある尻が
揺れる。徐々に指を立てていき揉むように押す
「う…あっ…」
ローションを手ですくって高い位置から尻にゆっくりと垂らす
尻に落ちたローションは、じわじわと流れて陰毛にからみつきながら股間を濡らす
「ああっ!」
ローションに攻められる感触が心地いいようだ。ローションを彼女の背中に塗って
上に乗り彼女の腰を手でつかみ、胸板全体で密着して体を滑らす
ヌルヌルと滑らかな感触が俺自身にも気持ちいい
「ん…あ!あ!」
彼女の首筋に吸い付こうとするがヌルヌルして力強く吸い付けない。
その、じれったい様なかんじが彼女にはたまらなかったようで
「あっ!んんっぅ…ううっ…」
さらに首筋を攻め続ける。
ローションが口の中に入るが味はほとんどしない。かすかにしょっぱい程度。
愛撫の手を止めず耳元でささやくように訊ねる
「ねぇ、普通のマッサージでも感じたりする?」
「ん…感じる…」
「濡れちゃう?」
「あ…んっ…濡れちゃう…」
「Hな体だな…」
「あっ!」
俺は手を股間に下ろしクリトリスからアナルまで手をすべらせ往復させる
「う!ああっ!」
クリトリスを集中的に柔らかくもむようにしていると
「あ。だめっ!イキそうっ!」
今まで何度となく彼女からおあずけプレイをされた俺は仕返ししたい気分
「まだダメ〜!じゃ、いったん仰向けになろうか?」
「もうっ!焦らしてるでしょう…」
「たまにはね。」
彼女はみずから体を動かし仰向けになった。ゆるめておいたローションを
胸の谷間に垂らし、指先を使ってゆっくりと乳房全体に円を描くように動かす
「ふぅっ…あ。」
ローションのボトルを取って原液を押し出し手に取り、彼女の両方の乳首に塗り
ペタペタと軽く叩く。ローションがだんだん泡だって白濁して見た目にもいやらしい…
彼女は身をよじり足のつま先はたっている
「ああっ!あっ…はぁはぁ…」
呼吸は荒くなり表情はうっとりしている
「さて。そろそろシャワーで流そうか。」
俺は蛇口をひねり強めのシャワーを彼女の乳房にあてる…
硬くなった乳首に遠慮なくシャワーをあびせる
「うっ…ううっん!あ!」
シャワーをどんどん下腹部のほうへ向かわせ、そして陰部を攻める
彼女は膝をたて足を開く
「はぁはぁ…ああっ!」
たまらない様子で頭を左右に振り
「うっ!もうダメぇ!いくっ…」
シャワーのお湯でイッた瞬間のヒクつきはよく見えなかったが
その瞬間はお湯を激しくはじいている気がした…俺はシャワーを止め
「もうイッちゃったの?ミサキさんらしくないなぁ…」
少し意地悪く言ってみる
「焦らすからじゃない…ねぇ来て…まだ足りない…」
「しょうがないな…」
しょうがないと言いつつも俺も我慢の限界だった。
硬く熱いものを彼女の中に入れる。ヌルヌルした内部に包まれる…
俺が腰を動かしだすと彼女は俺の腰の上に両足をからませ手は俺の腰をつかみ
「あっ!ん…いいっ!」
激しく出し入れし、こね回す。あちこちに付着したローションのせいで色々な
所から卑猥な音がする。ローションが内部に入り込んでさらに出し入れは
滑らかになり2人で蕩けるような心地をたのしむ。互いの中心部は熱を増して
「だめっ…ああっ!」
彼女がイッた瞬間、俺はすばやく自分のものを抜き出し彼女の腹の上に体液を出した。
俺のマンションで彼女との逢瀬を何度もくり返した。
ある日。事を済ませ互いに半裸状態で缶ビールを飲んでいるとチャイムが鳴った
「誰だ?ピザの宅配間違いかな。たまにあるんだよね。」
ドアチェーンをかけたままドアを開いて覗く
「…はい。」
60代位の和服を着た紳士風の男だ。隠居した政治家といったかんじ
「こちら青柳さんのお宅でしょうか?橘と申しますが。」
(橘って。ミサキさんのお父さん?)
ミサキが覗きに来た
「!お父様?」
父親はキャミソール姿の彼女を見ると顔を真っ赤にし激怒し
「開けなさい!今すぐここを開けろ!」
「今!今、開けます!」
(この状態でドア開けようとしてるよ…チェーンはずさなきゃ無理だって!)
チェーンをはずしドアを開けると彼女の父親は土足で踏み込んできて
彼女を拳で殴ろうとしている!とっさにかばって俺は殴られる
「!!」
頭がふらつく。口の中が切れたらしい。苦い血の味が口中に溢れた
「!亮くん!大丈夫!?」
さらに杖で彼女を殴ろうとしている父親。それを必死で止めに入り背中を強打された
痛みでうずくまる…彼女はしゃがみこんで俺の背中に手を当て
「やめて!止めてください!ここは彼の家です。不法侵入で警察を呼びますよ!」
彼女の声が震えている。彼女の父親は憤りを隠し冷静さを装いながら
「こんな若い男のところで何をしている!?その格好は何だ!はしたないっ!」
無言でうつむく彼女に
「服を着なさい!今すぐ家へ帰れ!」
父親は彼女の腕を強引に掴むが彼女はそれを振り払って顔をあげ
「…いやです。彼を病院へ連れていきます。このまま、ほうっておけません。」
彼女の静かでありながらも強い意思に父親も押されたのか
「…勝手にしろ!」
そう言って出て行った。
病院に向かうタクシーの中でミサキの膝枕で横になる。彼女は俺の頬を撫でて
「痛むでしょ?ごめんね…」
「大丈夫!たいしたことないよ。ミサキさんが謝ることないじゃん?」
強がるが男同士で殴り合いの喧嘩すらしたことがない俺には初めての痛みだ
「…もう、うんざり…あんな家…興信所使って亮くんのこと調べたんだわ。」
「縁切っちゃえば?俺のとこ来る?」
冗談めかして言ったが、そうでも言わないと彼女に救いがない気がした。
彼女とはもう会えないような不安を感じながら、2人で黙ってしまった。
1ヵ月後。ミサキから連絡があり久しぶりに会うことになった。
「怪我すっかり治ったみたいね。少し歩かない?」
緑道から商店街へ向かって歩いた。聞きにくいが心配だったことを聞く
「…その後どう?あいかわらず?」
「父に離婚届を叩きつけてやったの。やっと、きれいに終わったわ…」
「お父さんに?旦那さんじゃなくて?」
「夫は父の奴隷だもの、父に話をしたほうが早くすむでしょ。」
商店街を歩く
「父にとってミサトですら虚栄心を満たすための道具なんだって気づいたら
ミサトに対してのコンプレックスが消えたわ。」
「………」
「コンプレックスが消えたら、すっきりして男関係もぜーんぶ清算しちゃった。」
「え!俺とも、もう会わないってこと?」
彼女は少しはにかんだ様子で俺を真正面から見つめ
「ねぇ友達になってよ…本当の友達…」
「…それは、いいけど…Hはなしってこと?」
「当然よ!友達なんだから。」
「ひとつ聞いていい?何で俺だけ?」
「友達になりたいかってこと?なんとなく私と同じ匂いがする…からかな…」
「ふーん。ねぇ…友達になる前に最後に1回だけ、どう?」
「ごめんね?」
「いてっ!」
彼女のハイヒールのかかとが俺の足をふんでいる。爽やかな笑顔で
「人が真剣なのに、いやらしいこと言うからよ。」
(S度UPしてるし…でもミサキさんがHなしで耐えられるはずがない!)
内心スケベ根性でいっぱいの俺は甘い期待を抱いていた。
その後。
亮とミサキは生涯の良き友となるが、肉体関係をもつことは二度となかった。
* 亮旅物語 完結☆FIN. *
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