■■あらすじ■■
愛し合う時は感じすぎてじっとしていられない梨奈(24)その予測不能な動きに
強烈パンチをくらった友樹(28)は思案してSMグッズで梨奈を固定することを
思いつく…二人にソフトSMの扉がひらかれる…
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■■STORY■■
彼の部屋。生まれたままの姿で彼とベッドの中で抱き合う
彼の手は私の肌の上を動き回り、感じ出した私の体はじっとしていられない
声があがる、彼の声
「ぐ、うぅっ!」
妙な声に閉じていた目をひらくと私の右腕が彼の腹に当たっている!
どうやら私の体の反応が激しすぎて彼のみぞおちをパンチしたらしい
「やだ!大丈夫?」
「…う、う」エビみたいに体を丸めてうめいている
「ごめんね!ねぇ大丈夫?どうしよう…」焦る私
「ぜぇ…だ、だいじょぶ…ちょ、もうエッチ無理…」
「そんなのいいよ…あぁどうしよう…そうだ氷で冷やしてみよう!」
ベッドから飛び出す、近くにあったタオルを取って冷凍庫から氷を出して包む
彼に走りよろうとした、転んだ、そのはずみで彼にぶつかる氷たち、驚く彼
「えぇぇ〜っ!つ、冷てぇっ!!」
「わぁぁっ!ご、ごめん!」
「…いいから…もう、その氷使おう。拾ってくれる?それより転んだの大丈夫か?」
「うん…」
つくづく自分のドジが情けない、氷を拾ってタオルで包んで彼のみぞおちに当てた
「だいぶ楽になったよ。おまえ服着ろよ、風邪ひくじゃん…」
「ん。」言われれば全裸で飛び出していたことに今気づく
その夜は気まずい空気で過ごした。
一週間後、行きつけの居酒屋で彼と待ち合わせをした。約束の時間より早くついたので
顔なじみの店員のくるみさんと話ができるカウンターに座った
「梨奈ちゃん、いらっしゃい!友樹くんと待ち合わせ?コーヒー飲む?」
時間が早いからお客さんは私だけ。コーヒーを飲みながらくるみさんと世間話
「そうだ!くるみさんの彼って医者じゃなかった?」
「医者の息子。一応免許持ってるけど実績ないし医者じゃないよ、どうかした?」
「うん。あのね、殴られたあとって冷やしたほうがいいよね?」
「殴られた?なんかあったの?」
「うーん実はね…」
彼のみぞおちパンチ事件の話をすると
「あははっ!うそぉ!信じられない!」爆笑されてしまった
「そんなに笑わないでよ…もう、どうしていいか分からなくて。焦ったよ…」
「ごめん、ごめん。梨奈ちゃん強気なわりに天然だよね。」
「くるみさんは、ない?そういうこと。」質問の意味はもちろんHの最中のこと
「パンチはないよ、でも彼の頭に手を寄せようとして勢い余って叩いたことはある。」
「痛がってなかった?」
「痛がってはなかったけど、いい音したな…そのあと笑ってできなくなっちゃった。」
「そうかぁ…」彼と私の場合笑ってすまない。誰かお客さんが来た気配
「あ、友樹くん来たよ。どうする席移動する?」
「うん。お願いします。」
テーブル席へ移動し彼と差し向かいで座る。ビールで乾杯して軽い食事を取った。
彼と知り合ったのは私が大学1年の時、彼はサークルの先輩で4年生だった。
サークルでドジばかりの私を彼が見かねて何かと面倒を見てくれるうちに自然に
付き合うようになった。もう4年の付き合い、最近はややマンネリ気味。
居酒屋を出て彼の部屋へ向かう、なんだか彼の様子がいつもと違う
「友樹。この前のお腹のパンチのあと平気?」
「え?ああ、もう大丈夫だよ。」
パンチの件で怒っているわけじゃなさそう、でもそわそわして落ち着きがない。
部屋へ着くと早々に彼が
「梨奈、先風呂入れよ。」
「あ、うん。」
私が入浴を済ませると入れ替わりで彼がお風呂へ入っていった。
私は化粧水と乳液をつけてドライヤーでのんびり髪を乾かす。
いつものことだけど彼の入浴は早い、私の髪が乾く前にはお風呂から出てくる。
バスタオル一枚腰に巻いた彼のみぞおちを見ると黄色く変色した青あざのあと
「やっぱり…青あざになってたんだ、ごめんね…」
「ああ…平気。」
彼がビニールケースからトランクスを出そうとしたら一緒に何かが飛び出した
黒い関節用のサポーターかリュックサックの肩紐か何かに見えた。
飛び出した物を凝視する彼。その時彼の腰に巻いたバスタオルがハラリと落ちた
股間に目がいく…すると、なぜか半分くらい
「たってる…」私の一言に彼は大慌てで半立ちを隠すようにトランクスをはき
サポーターなのか肩紐なのか分からないものをビニールケースに押し込んだ
「あー風呂入ったら、熱いなー」今夜の彼はどこか変
(勃起するようなものを見たり、聞いたり、したりしてないのに?なんで?)
そろそろ寝ようと二人でベッドに入る。明かりは間接照明のみでムードは満点。
いつもなら流れでHが始まるけど眠るわけでもなく落ち着かない彼
(この前のみぞおちパンチで怖くなったのかも)
なんだか間がもたなくて気まずくなってくる、彼が話し出した
「…そういえばさ、いつだったかエッチの最中おまえの頭突き顎にくらって口切れて
俺出血したことあったよな?」嫌なことを思い出した
「う、ん、…あの、ね。私も悪気があったわけじゃなくて…その、感じちゃうと
じっとしていられなくて、つい動いちゃうんだもん…」
「あ〜、いや。怒ってるわけじゃなくて、感じてるのは嬉しいんだよ。でも、ほら
俺もさ痛いのは、ちょっと…」
「…うん。」
「で、その〜ほら、なんだ…固定してみるっていうかさ。」
「こてい?」彼が何を言いたいのかさっぱり分からない
「そう。固定!体を固定してみる!」
「…うん?」
彼はベッドから出てビニールケースからさっきのサポーターらしきものを出した
「これ!これで首と腕を固定したらさ、動きがおとなしくなるかな?なんて…」
「…ねぇ…もしかして、これってSMなの?」
「あ〜ははは…そうとも言うのかな?」
「わかった。やってみよう!」
「えっ!?…あの、おまえが嫌なら止めてもいいよ?」
「いいよ、しようよ。」
SMしてみたいなんて思ったこともないけど、この前のことといい罪悪感がある。
本当にこれで動きが抑えられるなら、そう思った。私は着ている物を全部脱いで
「じゃ、縛って。」私の勢いに気おされている彼
「あ、縛るっていうか…これマジックテープで留めるんだ…うん。じゃ始めようか…」
彼は私の首にテープを巻きつけマジックテープで留めた。
肌に触れる内側の生地は赤くて柔らかい。
首のテープから長いテープが垂れ下がりその先端に腕を固定するテープがある
私の腕は後ろ手に組まれ拘束された。首と腕をつないでいるテープで長さを調整して
彼好みのポーズにされている様子…ふと気になって聞いた
「…そういえば。さっき、たっちゃったのってテープ見て妄想したの?」
「うん、まぁね…あ〜、いいな〜やっぱり思ったとおり…いやらしいなぁ。」
彼はスタンドミラーをベッドの脇に移動させて私の姿を映す、私の姿は上半身が
のけぞりツンとおっぱいがたって首のテープが犬の首輪みたい
「やだ、すごい格好…」自分の姿を見たら突然恥ずかしくなってきた
「鏡で見ながらしようか。」
拘束されベッドの上で横座りしている私の背後へ彼は回り込む
彼の左手は私の肩に置かれ右手で私の髪をかきあげ耳に息を吹きかけてくる
「…あ」
「鳥肌たってる…」熱い目で私を見つめる
彼の唇が私の耳に触れ、うなじを探り、肩に舌をはわせる
「うっ」
感じはじめた体は自然に動き出し頭が左右に振れそうになる、すると固定された腕に
つかまれて首が自由に動けない。感じたことのない気持ちに捕らえられた
「思った以上に動けないものなんだな」冷静に観察される様な言葉にぞくっとした
私の両乳房は背後から彼の手に捉えられ弄ばれる
「梨奈目あけて…鏡見て。ほら、こんなにおっぱい揺れてるよ…」
「…あ」
いやらしい動画みたいに乳房を揉まれ揺らされるのが見える
「ああ…」
「乳首すごく立ってる。」
両腕が動きそうになると首がひきつってじれったいくらい動けない
体の自由を奪われ、じれったくて、もどかしくて心が乱れる
中心部分から愛液が溢れ出しシーツを濡らしている、たまらずに腰がうねりだす
「はぁ…あ…」
「アソコぬるぬるになったかな?」
彼は私の脚を開き太ももの奥に顔を埋め、ゆっくりと割れ目から舌で舐めあげ
その上の敏感な部分を小刻みにつつく…指が中に入るのを感じた
「う…はぁはぁ!」
「自分の顔鏡で見て…いやらしい顔よく見て」
(ああ…本当にいやらしい顔…いつも、こんな顔してるの?)
私の中で彼の指は内壁の尿道側を探り、舌で外側の敏感な部分を優しくつつきまわす
私の腰は快楽を求めて動き意識は中心部に集中していって甘い痺れが全身にひろがった
「だめっ!…あっ、あ、ああっ!………ん、んっ…はぁはぁ……」
頂点からゆっくりと降りるように腰の動きが徐々に緩やかになって止まる
「梨奈。ダメだなぁ、独りで満足しちゃって…いじめたくなるよ。」
まだ呼吸は乱れている。
彼はタイツのような素材の袋状の物を取り出した、私の顔にその袋を寄せて
「これ、被せるよ…」頭全体を袋に包まれる
口の部分に穴があるのを感じた、肌触りは滑らかだけど妙な気分になる
「梨奈、どう?見える?」部屋全体が薄暗くて微かに見えるけど
「…ん、ぼんやり…友樹の表情は分かんない。なんか覆面レスラーっぽくない?」
「目も穴があればな…でも、それじゃ意味ないよ…」
彼は私をうつ伏せにした。顔がベッドに埋まりよりいっそう物が見えない
さっきよりも更に優しく体中への愛撫…よく見えない分感覚が鋭くなり
執拗な愛撫にたまらなくなって
「う…ほ、ほしい…」
「おしおきだから、まだまだ。」
彼は手のひらから手の甲、指の関節を使って肌に触れているらしくて
ごつごつしてたり、ざらざらしたり普段と違う愛撫を受けた
「梨奈…今おまえの体触ってるの他の男だったらどうする?」
もし彼じゃなかったら…
想像してみるとぞっとするようなスリルを感じ陵辱されてるようだった
「ほら…この手、俺じゃないよ…おまえ他の男に玩具にされてるんだよ…」
「…やぁっ!」
彼に辱められている、こんなことで感じるなんて…
彼は自身の熱いものを私の体中を這わせているらしい
ふともも、背中、乳房、体中に彼のさらっとした液体を付けられているのを感じる
「あ…もっと、もっと汚して…」自分でも信じられない言葉が勝手に出る
ふいに後ろから彼のものが私の中に入り何度か往復する、すぐ私の中から出て
私をベッドへ正座させ彼はベッドをおり立ち上がっている気配
「口あけて…舐めて…」
「ん…んんっ…」
口に入ったそれは私の中の味でベタついてしょっぱい
「梨奈…奴隷みたいだ…おまえのジュース全部舐めて…」
『奴隷』の言葉に胸が高鳴り無我夢中で口だけを使い彼のものを丹念に舐める
「よし、もういい。じゃ、これからご褒美だ。」
うつ伏せでお尻を高く突き上げさせられ頭はベッドに置かれ後ろから侵入される
この体位でされるといじめられている気分になって胸がうずく
「あっ!!」
「中、ぐちょぐちょで熱い…」
彼のものがゆっくりゆっくり往復する…自由にならない私の体…
「はぁはぁ…もっと…強くして…いじめてっ!」
「梨奈!!」
彼の手は私の腰を掴んで中をかき回す、交わっている部分は熱く張りつめて…
「あっ!いやぁっ…あ!!」
マスクをはずされ首と腕のマジックテープをはずされ拘束を解かれた。
ベッドにうつぶせになって、ぼんやりとテープをながめる
「簡単にはずせるんだね…」
「梨奈すごかったな…二回もイッたの初めてじゃないか?俺達って才能あるかも。」
「SMの?」
「うん、おまえはMで決まりっ!」
「ねぇ、体固定するってSMの言い訳だったでしょ?」
「う…なに?なんの話だったかな?」
「もうっ!」
トボけている彼に枕をぶつけつつクセになりそうな私だった。
* END *
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