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【* 『少女』(―) 老人 *】
* 『少女』 *

(―)老人


彼女はいちどだって逃げ出そうとしたことはない。
漠然と逃げたいとは思っていた。
だが何処へ逃げればいいのかわからなかった。
物心ついたとき、彼女はすでにその屋敷の囚人だったのだ。
自分がどんな女の股ぐらから這い出してきたのかも知らなかった。
気がついたときにはこの屋敷にいたのだ。だから自分の歳も知らない。
少なくとも九つにはなっていて、十一は過ぎていないだろう──と
“じいさん”はいつか言った。
言葉と読み書きは“じいさん”から教わった。
そのほかの知識はすべて本から仕入れたもので、大半が物語だった。
そこにある現実はどれも歪曲され、拡大され、つけ足したり切り取ったりされたものだし、そうであることを彼女は薄々感じていた。
だから行動することを怖れ、躊躇っていた。
なにひとつ確信をもてず、またあらゆる事柄を比較する相対的な物差しの一切を、彼女は所有していなかったからだ。
現実の世界はここよりもっと酷いのかもしれない。
それとも本当は“現実の世界”なんてものはなく、この屋敷が世界のすべてかもしれない──でも屋敷が世界のすべてなら、“客”はいったいどこからやって来るのだろう?
もしかしたら屋敷の外で生まれているのだろうか。そうも考えた。


思いながら彼女は何千回も切り刻まれ、何万回も殺され、それと同じ数だけ生き返った。


自分が“特別”であることは彼女にもわかっていた。
この屋敷の人間も、ここへやって来る“客”たちも、誰ひとりとして自分のようには生き返らなかったからだ。
それともあたしが知らないだけなのだろうか。
きっとこれは何かの罰だ。
あたしがとても悪い子だから、神様が罰を与えたにちがいない……それともあたしを産んだ女が悪いことをしたのだ。
神様は悪いことを代々咎める。
どの本でもそれが神様の姿だ。
だからそれは真実か、真実に近いことなのだ……。
墨になった薪をいじくる“じいさん”の手の動きを見つめながら、彼女は思った。
「……また空想ゴッコか?それ、もうひとつ薪を取っておくれ!」
少女はハッとして辺りを見回し、部屋の隅に積み上げられた山に向かって突進すると、そこから木切れを一本抱え取り、暖炉まで戻ってきてその木切れを“じいさん”に差し出した。
老人は無造作に薪をひったくると火の中に放り込んだ。
パチパチとはぜる暖炉の炎に“じいさん”の顔の年輪が浮びあがっていた。
深く刻み込まれたたくさんの溝は、千年も生きている証のようだった。
そんな年寄りの顔のそばには少女のつるんとした下腹部があった。
真っ赤な炎に照らされてさえ白を失わない肌と、そこにひっそりとうずくまる幼い割れ目……。
なんとみずみずしく、艶かしい光景だろう。
少女の特異な能力は抜きにしても、顔を上げればその先に横たわるものは死しかない老人にとって、それとは対称的に生を歩み始めたばかりの少女の裸体はあまりに眩しく、そして残酷に思えた。
焼きたてのパンみたいにふっくらした少女の下腹部を横目で見て、老人は舌打ちした。
「いつまでそうやって突っ立っているつもりだ?」
言われた少女はその場にしゃがんだ。
今まで幼い性器があった場所に、今度は少女の顔がやって来た。
まるで作り物のように綺麗な顔だった。
きっと彼女の顔かたちを造ったのは世界中の芸術家だ。
設計したのはあらゆる科学者で、そこに無垢な魂と感受性を埋め込んだのはこの世のすべての詩人にちがいない──老人は錆ついた頭でそう思った。
完璧なまでに愛らしく美しい肢体と、その上に乗っかる宝石のような小さな顔……ハープの弦みたいにぴかぴか光る黒くて真っ直ぐに伸びた長い髪……花崗岩の輝きをもつ瞳……桜貝の唇。
そこからもれる声はどんな楽器の音色よりも心に染み、うっとりせずにはいられない。誰だって、こんな少女を自分の子にしたいと願うだろう……。
母親たちはこの子を手に入れるために罵り合い、父親は剣をとって戦い、子供たちは彼女の気を惹こうと自分の宝物を差し出すだろう。
そして男たちは決まって彼女に心を奪われるのだ。
やがて恋し、愛するようになる。それが叶わぬと知るや痛めつけたくなるのだ。


そして自分だけのものにするために……殺さずにはいられなくなる。


自分を見つめる少女の瞳に気付き、老人はあわてて目を逸らした。
体の奥深くに、とうの昔に忘れてしまった熱が火照った。
その火を消すように、目の前の暖炉を火かき棒でこねまわした。
「今日は“客”の予定はないんだろう?こんなところにいないで、さっさと上へ行きな」ぶっきらぼうに言った。
だが少女は動かなかった。
自分の膝を抱え、そのうえに愛くるしい顔を乗せ、老人を見つめた。
「ねえ“じいさん”……あたしに触りたい?」
老人は目をパチクリさせた。
「なんだって!?」さらに瞼をパタパタさせて言った。
「触っていいよ。それとも殴りたい?あたしのなかに出したいの?あたしを殺したい?」と、フルートみたいに囁き、少女は白い指先で老人の腕に触れた。
「“じいさん”ならいいの……あたし、“じいさん”が好きだもの」本心からそう言った。自分に言葉を教え、読み書きを教えてくれたこの老人を、彼女は父親のように感じていた。
実際、彼女を育ててきたのはこの老人だ。
それが彼に与えられた仕事だからだ。
ゆえに、老人は少女を抱きたいと思ったことはない。
憧れたことはあったにせよ、それを主人が許さないことは承知していたし、自分のなかに根付いている古臭い観念がそれを許さなかった。
年寄りは暖炉の照り返しよりも顔を赤くし、その皺を増やしてわなわなと奮えた。
「このっ……悪魔めッ!!ワシをたぶらかすつもりだな!とっとと出て行け!さあ、行っちまえッ──お前の顔なんざ見たくもないっ!!」
あまりの剣幕に少女はビックリして立ち上がった。
老人は両手を振り上げ、怒り狂ってわめいた。
「早く行かないか!魔女めッ!」
少女はその場を駆け出した。
地下室を出ても、背後で老人の叫ぶ声が聞こえた。
駆けながら少女は泣いた。
大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。


“じいさん”を怒らせてしまった!あたしはやっぱり悪い子なんだ!神様ごめんなさい。怒らないで“じいさん”──もう言わないから!


裸で駆けながら少女は泣き、泣き叫ぶ歌声が石畳の回廊にこだました。
自分を見つめる少女の瞳に気付き、老人はあわてて目を逸らした。
体の奥深くに、とうの昔に忘れてしまった熱が火照った。
その火を消すように、目の前の暖炉を火かき棒でこねまわした。
「今日は“客”の予定はないんだろう?こんなところにいないで、さっさと上へ行きな」ぶっきらぼうに言った。
だが少女は動かなかった。
自分の膝を抱え、そのうえに愛くるしい顔を乗せ、老人を見つめた。
「ねえ“じいさん”……あたしに触りたい?」
老人は目をパチクリさせた。
「なんだって!?」さらに瞼をパタパタさせて言った。
「触っていいよ。
それとも殴りたい?あたしのなかに出したいの?あたしを殺したい?」と、フルートみたいに囁き、少女は白い指先で老人の腕に触れた。
「“じいさん”ならいいの……あたし、“じいさん”が好きだもの」本心からそう言った。自分に言葉を教え、読み書きを教えてくれたこの老人を、彼女は父親のように感じていた。
実際、彼女を育ててきたのはこの老人だ。
それが彼に与えられた仕事だからだ。
ゆえに、老人は少女を抱きたいと思ったことはない。憧れたことはあったにせよ、それを主人が許さないことは承知していたし、自分のなかに根付いている古臭い観念がそれを許さなかった。
年寄りは暖炉の照り返しよりも顔を赤くし、その皺を増やしてわなわなと奮えた。
「このっ……悪魔めッ!!ワシをたぶらかすつもりだな!とっとと出て行け!さあ、行っちまえッ──お前の顔なんざ見たくもないっ!!」
あまりの剣幕に少女はビックリして立ち上がった。
老人は両手を振り上げ、怒り狂ってわめいた。
「早く行かないか!魔女めッ!」
少女はその場を駆け出した。
地下室を出ても、背後で老人の叫ぶ声が聞こえた。
駆けながら少女は泣いた。
大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。


“じいさん”を怒らせてしまった!あたしはやっぱり悪い子なんだ!神様ごめんなさい。怒らないで“じいさん”──もう言わないから!


裸で駆けながら少女は泣き、泣き叫ぶ歌声が石畳の回廊にこだました。
   


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