御萬恋次郎がお送りするアダルトスタイル。アダルトグッズに関するネタやライフハック、ランキング、お悩み相談まで色んな内容で盛り上げてイクっス。
やあやあ! 今夜も悩めるオトナ達の想いに御萬恋次郎が寄り添う深夜番組「ミッドナイト・オトナ相談室」の時間がやってきたっス。メールもお手紙も募集していないはずのこの番組へ、どこかのラブホから、どこかの風俗から、あるいはあなたのお部屋から直接届く、オトナ達の性の悩み。聴いているアナタにも実は共通するかもしれない切実な性の悩み。そんな問いかけへ解決の糸口になるかもしれない僕なりの提案をお答えしていくっス。そして第1回目となる今回のテーマは「オナニーに関するお話」っス。
さあ、まずはこちらのお便りから。「僕は毎日2回以上オナニーしないと気が済みません。でも、終わったあとはいつもオナニーしていた時間がもったいなく感じてしまいます」30代男性のお悩みっスね。で、こちらは「わたしは友達よりも明らかにオナニーの頻度が多いようです。全然オナニーしないと言う友達もいるのに、わたしの体はどこかおかしいのでしょうか?」20代女性からのメールっス。どちらもオナニーの頻度が多すぎて悩んでいるというお話で、今日はちょうど同様のお悩みがたくさん届いているっスね。
これについて僕がまず言いたいのは「オナニーという個人の楽しみについて、その頻度が他人と比べて多くても全然悪くない」という点っス。ネットを見ると「一般的なオナニーの頻度がどれぐらいか」という調査や数字がいろいろ転がっていて、その数字と比べて自分の頻度が多ければなるほど心配になる気持ちはとてもよくわかるっス。オナニーの頻度が多い状態を肯定する話もなかなか見つからないっスからね。でも、実はあなたがオナニーをどれぐらい楽しみたいかっていう欲求は、そもそも他人と比べる必要なんてないんスよね。それは例えば、年に何回映画を観るかと同じぐらい皆それぞれ好きに楽しめばいい話なんスから。なんだったら頻度が多い人は「自分は他の人よりもオナニーの楽しみをたくさん味わっているぞ!」ぐらいにポジティブな考えを持っていたっていいっス。ましてオナニーはプライベートプレイの極みっスから、あなたが自由に決めていいんス。
でも、その一方で、オナニーに掛けている時間が長すぎて、どう考えても日常生活への支障が出ているというなら、さすがにちょっと考え直すべきっス。別のお便りには「オナニー前のおかず探しに毎日のように2~3時間ぐらい割いてしまっている」という人もいるっスけど、こういう場合はまず習慣化してしまっている感覚・感情から直していく必要があるっス。オナニーなんて、やめられるならとっくにやめているのに…というのはある意味依存症にも似た感覚っスから、なぜ止められないのか・なぜ減らせないのか、できなかった事だけを考えるんじゃなくて、他にやってみたい別の欲望を見つけて強制的にそれをやるといった形で、行動で感情を抑えるのが比較的簡単でお勧めっス。
ちなみに、恋次郎は20代の頃、惰性で毎日複数回オナニーしている自分をどうにかして変えたくなって、オナニーしたい欲求を感じたらできるかぎりすぐに近所をちょっとランニングするっていう対策を試したっス。この強制ランニング、正直に言うと2か月未満しか続かなかったんスけど、その代わりに「ふとオナニーしたくなったら、何でもいいから別の行動をする」という行動が少し身について、結果として「とりあえずオナニーの回数だけは確実に減ったなあ」という自己肯定感が生まれたっス。ついでに、オナニーそのものもやるときは真剣にやるようになった変化もあって、オナニーしない日も増えていったっス。あれは小さいながらも成功体験だったと自負してるっス。オナニーしたくなったらすぐ別の何かを始める…ぜひ一度試してみて欲しいっス。
さて、では次のお便りにいくっス! え~と「アダルトグッズをいろいろ試しているのですが、くすぐったいような感覚があるだけで、気持ちいいのか自分ではよくわかりません」女性のお悩みっス。そしてこっちは「どのオナホを買っても物足りず満足できません。いちばん刺激の強いオナホを知りたいです」男性のお便りっスね。この他にも同様に、アダルトグッズの良さがイマイチよくわからない、というお悩みがたくさん届いているっス。
アダルトグッズといえば、生身のセックスじゃ感じられないようなスゴい刺激を楽しめるみたいなイメージもあるでしょうし、確かに電動系のグッズだったらものスゴい刺激を発する物もあるにはあるっス。でも、肝心なのはその刺激を気持ちいいと感じられるかどうかは人それぞれ違うってことっスよ。例えばボクなんかオナホ大好きっスけど、ネットの評判やインフルエンサーが上げていた批評と同じようには感じられないオナホなんていくらでもあって、期待していたのにあまり気持ち良くなかったなんて、むしろ当たり前ぐらいの感覚っスね。まあ、激辛料理を食べてどれぐらい辛さに満足できるかは人それぞれ違うのと同じような話っス。それから、くすぐったいような感覚だけで気持ち良さがよくわからないというのも、アダルトグッズを使い始めたばかりだったりそもそも性感を楽しむ行為自体にまだ慣れていないうちはよくある事で、しかも「相手に使ってもらった時に初めて気持ち良さを感じた」という人もいれば「使われた時はわからなかったけど、自分で使った時に気持ち良さの片鱗が感じられた」という人もいて、アダルトグッズを使うシチュエーションや相手次第で最初の気付きに出会えるかどうかが違ってくる、なんて事実もあるっス。他にも、アダルトグッズの凄そうなイメージに期待し過ぎて、それなりの気持ち良さが発生しているにも関わらず無意識にマイナス評価しちゃってるなんて場合も考えられるっスね。
SNSなんかではアダルトグッズのレビュー記事もたくさん流れていて、一部のレビューは紹介しているアダルトグッズでこんなにも気持ち良くなっちゃった! 的な内容がかなり大げさに描かれているものもあるっス。もちろん、本当にその内容へ匹敵するぐらい気持ち良くなれた人も世間にはいるとは思うんスけど、その一方では「そこまで気持ち良くはなかった」という人もいて当然で、つまり肝心なのは、実際に使ってみてあなたが正直に感じられた気持ち良さのみが、あなたにとっての正解になるってことっス。なので、アダルトグッズをいろいろ試す時は、世間の評判は参考にしつつ、前回試したグッズとコンセプトが被らない物に手を出してみるのをお勧めしたいっスね。膣内に入れるグッズとしてディルドを試してイマイチだったら次はバイブや挿入部を持つ吸引バイブにしてみるとか、高刺激系のオナホがイマイチだったら一旦ゆるふわ系のオナホに切り替えてみるとか、そういう広い視野で探していけば、あなたにとっての当たりを見つけるまでの期間も短くできるはずっス。
さあ、次が今回ラストのお便りっス。「オナニーをもっと思いっきり楽しみたいのですが、実家暮らしで家族の部屋と隣同士のため、とにかく地味なオナニーしかできません」女性のお悩みっス。そして「アダルトグッズを買っても保管するちょうどいい場所がなくて困っています。遊びに来る友達にバレず、しかもグッズの油っぽい臭いが残らない場所ってどうすればいいでしょうか?」男性からのメールっスね。
まずはオナニーする環境の話っスけど、正直なところご実家で独立した部屋もないというのでは厳しいっス。現行しているオナニーがバレる原因としては「声」と「物音」があって、まあ声はみなさんなんとか我慢すれば済む一方、アダルトグッズ自体が発する駆動音についてはどうやっても音量を抑えるのは難しいものっス。一応、布団にくるまって使うことで音漏れを抑えるという方法はあるにせよ、それはもう窮屈な体勢での不完全燃焼なオナニーになる事も多いっスから……この問題については、家族が出掛けているタイミングを狙うか、たまにアダルトグッズ持参でラブホテルに行き思いっきり楽しむといった対処を提案するっス。ちなみにボクは友達とシェアハウスしてた事があって、その期間だけはラブホへオナニーしに行ってたっス。オナニーするのに数千円の出費は辛かったっスけど、その当時の性欲はそれでも抑えられなくて…まあ、同居人を僕の激しいオナニーで不快にさせないという意味では、あれも一応良い行いだったと今は思えるっス。
さて、あとはアダルトグッズの保管場所の問題っスね。ご存じの方もいらっしゃると思うんスけど、オナホや一部のアダルトグッズには製品特有の匂いがあって、それは洗って消せるものではないので、その匂いでバレないようにする対策が必要になるっス。基本的には容器等で密封して保管するのをお勧めしたくて、買ってきた時のパッケージではなく、ジップロックみたいに密封できる袋や食品用のプラ容器を利用してしっかり匂いを閉じ込めると良い感じっス。密封さえできていれば、保管場所に匂いが移る事もないっスからね。この場合の注意点は、密封する前にアダルトグッズを洗った際の水分をきちんと拭いて取り除く事、そして特にオナホールの場合は、グッズそのものから染み出る油分で溶けない物を選ぶ
事っス。きちんと保管する事でアダルトグッズの使用耐久期間を長くするのも期待できるので、ぜひメンテナンスには気を使って欲しいっスね。
さあさあ、今夜のミッドナイト・オトナ相談室、いかがだったっスか? リスナーの皆様にもきっと同じお悩みを抱えている人がいると思うっスから、ぜひ今回の内容を参考にして欲しいっス。それではまた次回の番組でお会いしましょう! ミッドナイト・オトナ相談室、パーソナリティは御萬恋次郎でした。それではっス!
みなさん、初めましてっス! ボクは御萬恋次郎っていうっス。
今回よりこのコラムコーナー内でラジオパーソナリティ的ポジションを担当しながら、みなさんにいろんな話題をお伝えしていくことになったっス。性に関する情報ランキングや今まで以上にエロを楽しむためのライフスタイルの提案などいろんな企画が控えているので、ぜひ楽しみに待っていて欲しいっス。…えっ、ボクがパンダなのかシロクマなのかわからない?
ボクはパンダでもシロクマでも雪だるまでもないっスよ! 名前のとおりアダルトな話題に目がないだけの不思議ないきものッスから…あ、ちなみに頭巾の中にいるのは友達のヨッピちゃんっス。ふたりあわせて、今後ともどうぞよろしくっス。
さて、めでたい第1回のテーマっスけど、今回は「御萬恋次郎のオナホ青春記」をお届けするっス。オナホオナニスト歴20年を超えようかという僕が、まだ若かった頃からリアルタイムに出会ってきたオナホ界隈の様子を、個人的目線で気楽にお話しさせてもらうっス。オナホ業界の史実と多少ズレている部分や視野の狭い部分もあるかなと思うんスけど、そのあたりはどうか穏やかな目線で見て頂ければ嬉しいっス。
さて、僕が初めてオナホというものの存在を知ったのは今から約20年以上も前、ちょうど西暦2000年頃まで遡るっス。当時はインターネット自体がまだあまり普及してない頃で、今から考えると信じがたいっスけどオナホに関する情報がネット上で簡単に閲覧できるような環境は全然存在していなかったっス。
なにしろスマホも無かったぐらいっスからね。もちろんオナホを通販しているメーカーも、アダルトグッズ専門店としてアピールしている販売ショップもまだないっスから、もし何らかの経緯でオナホというものを知った場合、オナホが欲しければ売っている店をどうにか見つけて直接買いに行くというのが唯一のゲット手段だったっス。
そういうお店はわざわざ広告を出している訳でもなかったっスから、僕がオナホの存在を知ったのも、たまたま秋葉原へエロ漫画を買いに出かけた時、路地裏に出されていた「アダルトグッズあります」と書かれた怪しげな看板を見つけたというのが偶然のきっかけだったっんスよね。
エロい情報には当時からアンテナが強く反応していた僕は、その怪しげな看板につられて薄暗い階段を上り、そこで初めてオナホと出会ったっス。お店の雰囲気は今のように見やすいポップが飾られていたり整った陳列で並んでいる訳じゃなくて、薄暗い店内、少し歪んだ古びた木製の棚に様々なアダルトグッズとあわせてオナホも無造作に並べられているような、なかなかにアングラな雰囲気が漂う感じだったっス。
そしてそのオナホも、パッケージに可愛いイラストが使われているなんて商品は一切なくて、多くのオナホが簡素で透明なパッケージにそのまま放り込まれているだけだったっス。一応、パッケージには商品名やジョークグッズである旨の注意書きといった最低限の情報は印刷されていたッスけど、内部構造の図解やその商品の特徴といった今なら当たり前に書かれている情報はどこにも記載されてはいなかったッス。
なので、自分好みのオナホをゲットするため、透明なパッケージのおかげで直接確認できるオナホの外観だけを頼りに、いろんなオナホを両手に持って見比べて懸命に選んでいたっスね。なにしろ自分の選択眼だけが頼りっスから。ちなみに、今のオナホはそのほとんどが不透明な素材で作られているッスけど、当時はスライムみたいな色付きのクリア素材で作られたオナホも結構多かったんスよね。
オナホは内部構造で選びたかった僕にとって、現物を見れば透けて中まで確認できたその傾向は意外と助かっていたっス。ただ、あまり長い時間悩んで物色していると、店番のおばちゃんに「アンタ、それ買うんかね、買わないんかね!」とドヤされていたのが時代を感じさせるッスね。結局、最初に行ったその店で慌てて買ったのが、確かTOKYO名器物語だったはずっス。調べてみると1990年代から販売されていたオナホらしく、その意味でも懐かしい商品名っスね。
改めて2000年当時のオナホを振り返ってみると、今のオナホの傾向と違う方向性が他にも見えてくるっス。例えばオナホ本体の大きさは、今どきの一般的なハンドホールが500mlペットボトルぐらいのサイズなのに対して、当時のオナホはもっと小さなお茶やコーヒー系の短いペットボトルぐらいのサイズが主流で明らかに一回り小さかったっス。
それに、内部構造も今みたいに凝ったものはまったくなくて、単純なねじ切りだけが造形されているオナホが全体の半数ぐらい、そして残りの半数がストレートな空洞の内部に粒やイボ状の突起が並んでいるという感じで、とはいえそれぐらいの造形でもむしろ複雑な類だったという感じっスね。
二重構造、無次元加工、素材自体の固さのバリエーション…もちろんそんな手の込んだ商品は皆無だったっス。このあたり、オナホの種類が多すぎて選ぶのに困る現在と比べると、実にシンプルなオナホばかりだったと言えるっス。ちなみに使い切りのローションが同封されているのも当時は珍しかったんスよ。当たり前じゃねーっス!
さて、現在ではオナホ製造元メーカーの名前が台頭してきて、TENGAをはじめいくつかのオナホメーカー名やショップ名が有名になっているケースもあるっスね。当時のパッケージをよく見れば、箱の裏のあたりに一応小さくメーカー名が書いてあったりしたんスけども、そもそもどこの会社が作っているのか気にしている人もいなかったっスし、それが確認できたところで「どこの会社?」という感じで、まあいい意味でアダルトグッズの怪しさに一役買っていたっス。いわゆるブランド買いみたいな、気に入ったメーカーのオナホは一通り試すという人もいる現在と比べると面白いっスね。
オナホの特徴に話を戻すと、当時のオナホには貫通式も多かったというのがあるっス。現在流通しているオナホだとハンドホールならほぼ100%近くが非貫通式という状況っスけど、そもそも非貫通式のオナホで十分な挿入深さを得たければ内部空洞の深さが必要になるっスから、オナホの全長がある程度長くないと実現できないわけっス。
その事実と当時のオナホは全体的に小さかったという傾向を掛け合わせれば、もしかしたら当時のメーカーはやむなく貫通式にせざるを得なかったのかも知れないっスね。
ちなみに、その頃に買ったオナホで、オナホ全体が握った手の形になっていてねじ切り穴が貫通しているタイプの小さなオナホがあって、それが僕にとっての初めての貫通式オナホだったんスが、亀頭が全部露出するぐらい思いっきり挿入させると引き抜く時にカリの裏側に手(指)の縁が引っ掛かってプルンプルンしごかれるのがメチャクチャ気持ち良かったのを憶えているっス。
風呂場でイスに座り背筋を伸ばして使っていたんスけど、あまりの気持ち良さになんか精液が目線より高く飛び上がったぐらいで…もちろん若さもあったかとは思うんスけど、一時期貫通式のオナホにハマるきっかけになった出来事っスね。
と、そんな当時のオナホ事情だったんスけど、僕は初めてのオナホとの出会いからいきなりオナホオナニーにどっぷりハマった訳ではなかったっス。というのも、昨今のオナホと比べてシンプルすぎる内部構造は高刺激を体験できるものではなく、正直なところバリエーションの少なさが短期間でラインナップに飽きてしまう原因にもなっていたっス。
そのうえ、徐々に増えてきた不透明素材のオナホは内部構造を透かして確かめる事もできず、まだパッケージに内部構造の図解や断面写真を掲載するのも主流ではなかったっスから、気持ち良く使えるかどうかが買う前にまったく推測できないというギャンブルっぽいところが嫌になってあまり買わなくなっていたんス。
この続きは次回のオナホ青春記で語らせて頂こうと思うっス。こうご期待っス!
――さてさて、まずは御萬恋次郎のオナホ青春記第1話、いかがだったでしょうか。僕もパーソナリティとしてまだまだ上手に語れない面もあるっスけど、どうぞごひいきにしてもらえたらありがたいっス。
それではまた来月お会いしましょうっス!