性に関する情報、性に関する体験など性生活を快適に送るためのコラム
壁埋 まり夫
このサイトをご覧になっている皆様であればおそらくオナホールのひとつやふたつはすでに経験済みかと思いますが、オナホオナニー界隈で知り合う人と話してみると「ハンドホールタイプ以外はまだ使ったことがない」という人が未だ多数派である事がわかります。多くの場合、その理由を尋ねてみると「大型ホールや電動タイプのオナホ等、値段が高すぎる」「買っても保管に困る」といった意見が聞かれます。確かに値段と大きさは実生活に直面する課題であり、ひとり暮らしであれば多少気楽に保管できる一方で出費は痛く、実家等で共同生活している人であれば財政的余裕はあっても保管場所がないかそのリスクが高すぎるといった具合で、相反するそれぞれの理由がハンドホール以外のオナホを買いにくくしている一面もあるかと思います。
何事も物は試しと言いますが、買って困る数万円の買い物ではさすがにおいそれと試せるものではありません。そこで今回は、ハンドホール以外の、特に高価であったり大型であるオナホについて、メリット・デメリットをご紹介したいと思います。
◆ 大型タイプ
大型ホール・据え置きタイプ等の呼称を持つ、概ね人体の腰回り~上半身(腕を除く)を形状再現した挿入可能なオナホールです。商品の差別化で腕が付いていたりバストサイズにバリエーションが見られたりしますが、このタイプのオナホールの最重要要素は「腰部を掴んで動けばリアルセックスを疑似体験できる」という点に尽きます。形状によって、正常位、騎乗位、後背位いずれかのやりやすい体位はありますが、重量感ある柔らかな物へ自分自身の動きで腰を打ち付ける快感はセックスと同様であり、また大型オナホールならではの味わいと言えるでしょう。
ちなみに、人体の形状を模したオナホールという範疇で言えば、その究極系は全身成形された高級ダッチワイフという事になります。もちろん、そういった高級ダッチワイフをオナニーに使うのは何ら間違ってはいないのですが、リアリティは最高である一方、単にオナニーとして楽しむには無くてもいい、あるいは邪魔になるパーツもあるという見方もできます。実際のセックスにおいても、結合の深さやそれぞれの体位において、特にお互いの脚や体形を原因として思ったように合体できない機会というのは珍しくありません。せっかくのオナニーですから思い通りに気持ち良くなりたい、セックスの疑似体験はしたいけれどオナニーの自由度は減らしたくないという前提においては、全身成形されているダッチワイフより胴体の一部だけ作られている方が都合良い場合もあったりします。
大型オナホールの価格帯は様々で、腰部周辺のみ成形されている1万円未満の物から、上半身全体を成形していて10万円近くするものまであります。数万円払った大型オナホールの存在感は良かったが挿入してみたらイマイチ気持ち良くなかった、という悲しいケースもあり得るため、選ぶ際は(あらゆるオナホールに共通する事ではありますが)内部構造の好みもしっかり検討する必要があります。
なお、保管時には大型ゆえにオナホ特有の油臭も強く揮発します。におい対策には購入時の箱へ入れて保管すれば良いのですが、そのためには保管場所としてオナホ本体の大きさではなく購入時の箱をそのまま置けるだけの空間を確保したいところです。
◆床オナタイプ
ピーチトイズの看板商品でもある床オナ式のオナホも、分類としてはハンドホール以外のジャンルになります。大型オナホールのうち腰部だけを再現したグッズにも床オナタイプと似た使い方が可能なものがあり、これらは同じジャンルと考えて良いでしょう。
このタイプは文字通り「床オナ」が好きなオナニストのためのオナホールです。床オナはうつ伏せになってチンコを圧迫するプレイであり、床オナタイプのオナホールではその体勢のまま腰を動かす必要があるため、床オナ経験のない人にとってはそもそもの使い方からして「オナホを使って気持ち良くなるという行為から見れば、非常に体力を使う大変なオナニー」と受け取られている面もあります。
また、体重が掛かりオナホ全体が圧迫される影響でオナホの締め付けを強く感じられるという点では強い刺激を求める人には好まれているようですが、一方で「床オナに慣れてしまい膣内射精障害に陥っている人のためのリハビリ」として使うにはきちんと腰を浮かせて体重を乗せずに使う必要もあり、どのように快感を得るかという使い方に知識と工夫が求められる面もあります。
床オナタイプのオナホールは概ね7,000円~1万円程度で販売されており、ハンドホール2個分と思えばそれほど高い買い物ではありません。使い方にハマりさえすれば値段以上の価値と快感を楽しむ事もできるでしょう。また、ピーチトイズの一部の床オナタイプはその内部構造をハンドホールへ移植したグッズも発売されているので、そこから試してみるというのも良いと思います。
◆ 電動タイプ
「A-10サイクロン」がいわゆる電動式オナホールの最初の目立った成功例であるというのは概ね共通認識かと思いますが、今では国内・国外の複数のメーカーから電動タイプのオナホールが発売され、選択に悩む贅沢もできるようになりました。電動式でどのような動きをするかも商品ごとに差があり、内部が回転するタイプ、内部がピストンするタイプ、ピストンはしないが締め付けられる部分が移動するタイプ、振動が刺激のメインとなっているタイプ、さらには温感機能が付随したり回転機能がボタン操作ではなく本体の傾きでダイレクトに変化させられるものまで実に様々です。
電動タイプのオナホに期待するのは当然「自分は動かないまま、どれだけ気持ち良くしてくれるのか?」という点ですが、ここで問題になるのは、そもそも自分がどのタイプの動作を気持ち良く感じられるのかというデータが無いままグッズを選ばなければならないという事です。ハンドホールもDIYすれば電動回転タイプに近い動きを再現できたりするのですが、そういった手間を掛けない限りハンドホールで一般的であるピストンさせる使い方以外の動きで刺激されたらどれだけ気持ち良いのか、それ以前にそもそも本当に気持ち良いのか、想像だけで選ぶのは難しいものです。
ですので、もし選択に悩んでいるなら最初は「回転タイプ」から試してみるのをお勧めします。理由としては、①人の手で再現するのが難しい動きであり、新鮮な刺激である、②回転タイプならスピード調整機能が備わっているものが多く、好みの刺激度合いを見つけやすい、③刺激としても比較的強い部類のため、刺激不足でイけないという結果になりにくい、等が挙げられます。グッズによっては内部構造を取り換えて別の刺激を楽しめるものもありますので、スピード調整や動作パターンと組み合わせれば、ひとつのオナホで様々な刺激をその日の気分に合わせて楽しめるというメリットもあります。
さて、そんな電動タイプの価格帯ですが、安い物なら数千円から、高い物だと数万円以上とかなりの幅があり、高ければ気持ち良いとか安ければ気持ち良くないとも言い切れないため、これも選択が難しいところです。あくまで個人的な例としてですが、筆者の場合初めて回転タイプを使った際には30秒程で達してしまい「これが科学の力…!!」と感動したものです。もしあなたが、そんな感動を何度も味わえるという経験に数万円の価値があると思えるなら、一念発起して購入してみるのも良いかと思います。
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いかがでしたでしょうか。皆様もアダルトグッズの店に行って様々なオナホールが並んでいるその一角、上記に紹介した各種タイプのオナホを見掛けた事もあるかと思います。ハンドホールと比べれば確かに高額であり、メンテナンスや保管にも気を遣うこれらのオナホですが、ハンドホールとは違う新たな使用感と、やみつきになるぐらい気持ち良いタイプに出会えるかもしれない可能性があるのも事実です。確定申告の還付金などちょっとしたボーナス入金があった時には、ぜひ一度ご紹介したタイプのオナホもご検討してみてはいかがでしょうか。それでは良きオナニーライフを。
壁埋 まり夫
オナニーは自分の好きなように楽しめて気持ち良い行為ですが、その一方で「オナニーするのが恥ずかしい」とか「性欲をもてあましているのに、セックスできないので仕方なくオナニーで我慢している」等、オナニーをマイナスのイメージで捉えている視点があるのも事実です。元々他人に見られないよう秘めて行う行為である事から、オナニーは恥ずべきものだという印象を持っている人もいます。
そこで今回は、オナニーに対する偏見や悪いイメージを考え直すきっかけになるような提案をいくつかご紹介したいと思います。
若い世代からよく聞く悩みのひとつに「セックスしたいけれど相手がいないからオナニーで発散するしかない」というものがあります。実際のところセックスする相手を見つけられるかどうかはまた別のスキルの話だったりするのですが、ここで肝心なのは「性欲発散にオナニーするのは何ら卑屈になるような事ではない」という点です。今どきは若年でネットに触れるのが当然ですからアダルトコンテンツを目にするのが早いという避けられない実態もあります。そうするとオナニーとセックスを近しいタイミングで知る事となり、半ば自動的にセックスへの憧れが手軽なオナニーという行為で代償行為的に行われる機会も多くなります。
ですが、まだセックスについてよくわからない段階でも性欲や性器への関心からオナニーに目覚める人も少なからずいて、そういった人達はセックスとオナニーを比較する事もなく楽しめるものです。つまり、オナニーがセックスの代償行為であるという考え方は明確な因果関係がある事ではなく、そう思いたい人が代償行為だと思い込んでいるだけなのです。新車が買えないから同じ車の中古車を買うというのが代償行為になるのは「中古車の方が価値が低い」という共通認識があるからですよね。セックスとオナニーにはどちらかの価値が低いという多くの人が納得するような根拠は存在していません。オナニーの良さを認めつつ、セックスできない原因をきちんと対策しましょう。
パートナーが私の見ていない時にオナニーしている、という現象を不安に感じるのはセックスしている人達もセックスレスの人達も同じようで、なぜセックスできるのにオナニーもするのか、あるいはセックスしないのにオナニーはするのかという疑問がたびたび寄せられます。共通する問題は「性欲があるはずなのにセックスではなくオナニーを優先する理由がわからない」という点で、自分とのセックスが物足りないのではないかといった不安に嵌っていく人も少なくありません。
この悩みの根幹には、セックスが充実していればオナニーはしないはずだという思い込みがあります。そもそもセックスとオナニーは別々の楽しみです。オナニーした後でもセックスしたくなったり、昼間セックスが充実していたその夜にオナニーしたくなるといった現象は何らおかしいものではありません。「セックスはパートナーと楽しむコミュニケーションで、オナニーはひとりで楽しむ趣味です」と言われればその違いがわかる方もいらっしゃると思います。(その意味では、セックスレスの原因にオナニーの頻度は関係ないと言えるでしょう)
もしあなたのパートナーがオナニーしているのを見かけたら、それはゲームしたり読書したりしているのとほとんど変わらないと思ってスルーしておくというのがお勧めの対処法です。
セックスだけで性感のすべてがわかれば苦労もありませんが、実際のところセックスの気持ち良さを理解するのにこれまでのオナニー頻度やオナニーで経験した内容は少なからず影響してきます。また、オナニーすれば自分がどんな刺激を気持ち良く感じ、どんな刺激ならイマイチだと感じるのかも明確に見えてくるものです。もし、そのオナニーが多少特殊なプレイだったとしても、パートナーさえ受け入れてくれれば立派なプレイになり得ますし、オナニーでイく事を身体が憶えているならセックスでもイける可能性はあり、イけた結果を相手が喜んでくれる場合もあるでしょう。
そう考えると、オナニーをただ自分好みで楽しむのとは別に幅広くいろんなオナニープレイを試してみるというのは、性感の自己開発であり、新たな性感帯発見の期待もあり、とても素敵なものです。自分で試している分には無茶なプレイで怪我をする心配も低く、試したプレイが気持ち良くなければすぐ中断できるという自由もあります。
そんなオナニーでの自己開発が進みいろいろ楽しめるプレイが増えたからといって、あなたがスケベだとか性欲オバケだとか人から言われる筋合いは一切ありません。そんな風に見てくる相手とはそもそもセックスの相性が無いのですから関係を持たなければ良いだけです。あなたがより多くのプレイで楽しめる事や性感を感じやすいというのは素敵な事です。それを実現しうる行為としてオナニーをぜひ前向きに楽しみましょう。
オナニー自体は良いものですが、一方で「自分の好き勝手にできる故に、刺激が強すぎる良くないプレイも実現できる」という側面があります。例えば床オナや電マオナニーというのは性器へ過大な刺激が伝わるのでお手軽にイけたり快感が強い反面、それ以外の刺激でイけなくなるという悪い副作用があったりします。オナホールでも使用時に強く握って過大な圧力を掛けるような使い方をしていると膣内射精障害の原因になる可能性も出てきますし、強力な電動バイブに慣れてしまえばチンコの刺激だけでは気持ち良くなれない可能性も出てくるでしょう。グッズを使うかどうかに関わらず、強すぎるオナニーをやりすぎるとマズい副作用もあるという点は皆さん意外と忘れがちです。楽しむ一方で自制心も持ち続けるようにしましょう。
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いかがでしたでしょうか。実のところこのブログ記事はそもそもオナニーを楽しもうとする人に読まれているでしょうから、余計なお世話だったかもしれません。ただ、オナニーそのものはひとりで楽しむものであっても、パートナーとの共同生活等で相手を意識する状況が出てきたなら、やはり一度オナニーの在り方を考えてみて、可能ならばパートナーと話し合ってみるのが余計な誤解を生まずに済む道かも知れません。それでは良きオナニーライフを。
壁埋 まり夫
これまでに執筆したコラム内でもローション選びの重要性についてはすでに触れてきました。このコラムをご覧になっている皆様ならばおそらくラブグッズも使っている事と思いますが、ラブグッズに合わせて最適なローションを選べるのはより良いエロライフを楽しむのに欠かせない知識です。そこで今回は改めて実際のローションの差についてまとめたいと思います。
一般的な水溶性ローションを基準として、粘度の高いもの(ハード系・ワセリン等)、粘度の低いもの(サラサラ系、オイルやシリコン系のローション等)など、流動性の差がそのローションの特性となっています。粘度の高いローションの利点は「流れ落ちにくい(長持ちする)・対象物がねっとり絡む」、粘度の低いローションなら「よく滑る、グッズになじみやすい」等が挙げられますが、一方で粘度の高いローションには「グッズと粘膜との摩擦負荷が大きい」、粘度の低いローションなら「大きな動きで潤滑面が流れ落ちやすい」という欠点もあります。これらの特徴から、
・高速で動かすグッズには、標準~粘度が低く流動性の高いローションを使う
・ゆっくり動かし長く楽しみたいグッズには、標準~粘度の高いローションを使う
…という基本的な組み合わせが導かれます。なお、粘度の高い水溶性ローションは適度な水を足せば必要とする低粘度のローションへ変化させる事ができます。
また、いわゆる締め付けのキツいオナホールなどで粘度の高いローションの利用を勧めしているケースが見られますが、滑りの良い低粘度のローションの方がスムーズに使えるという意見もあります。よく滑るローションは粘膜を摩擦から守る効果も高いので、筆者は「一通りのグッズと低粘度ローションの組み合わせは、一度は試してみるべき」をお勧めします。
さて、ローションにはジェル状のものもあり、セックス用の潤滑ゼリーもローションの代用品として十分に使えます。使用感の特徴としては低粘度ローションに類似しますが、使用中、一般的な水溶性ローションが(低粘度でも)徐々にニチャニチャした粘着感を増してくるのと比較して、ジェル状ローションはただ滑りだけが低下していくという違いがあります。ローションの糸を引くようなネットリした感触が好きではないというお話を聞いた事もありますので、そういった方にはジェル状ローションをお勧めしたいですね。
全国にドラッグストアが点在している現在、少なくとも水溶性ローションを入手できなくて丸一日困り続けるケースは心配無用ですが、今この瞬間どうしてもローションを必要としているんだ! という状況に遭遇した事でしたら皆様も一度はおありかと思います。エロ目的のローションが手元にない、でも潤滑剤となる何かが欲しい。こういう性欲の昂ぶりに振り回されている時、人は誤った選択をしがちです。筆者も同様の状況で何度か失敗したひとりで、願わくば同じ失敗を皆様が体験せずに済むよう(その瞬間に思い出せるかどうかは別として…)筆者以外の方の体験談等も含めた「避けるべきローションの代用品」について書き綴ろうと思います。
たまたま全裸であったりラブグッズ使用後に洗う手間を考慮しての場所選びの結果だったり、手近なところにある粘性を持つ液体として代用品に選ばれがちな有力候補と言えるでしょう。実際使ってみたその瞬間はローションに近い潤滑を得られるのですが、これらの洗剤はそもそも潤滑力が低すぎるうえ、皮膚なら平気で使えても粘膜への使用ではダメージを伴う場合があります。筆者が失敗した場合では、使用開始時に痛みはなかったのですが(つまり予め亀頭包皮炎に罹っていた訳ではない)、2分前後のオナホールへの抜き差しで亀頭全体と尿道口にピリピリとした痛みを感じ始めました。慌てて湯で洗い流すも、勃起が治まった後もそれぞれに刺すような痛みが翌日まで続きかなり後悔しました。尿道の痛みは洗剤の侵入が、亀頭の痛みは潤滑不足でのオナホールとの摩擦が、それぞれ痛みの原因だったのだろうと思います。
・食品
粘性を持つ食品をローション代わりにするのもよくある失敗談です。サラダ油やオリーブオイル、生クリームにハチミツ、果ては納豆と様々な食材が代用品にされてしまう訳ですが、当然ながらローションに匹敵する潤滑の持続力はほとんどの場合再現されず、結果として無理な摩擦が痛みの原因となっていきます。なお、場合によっては食品そのものをオナホールやラブグッズ代わりにする例もありますが、その場合でも挿れるにせよ挿れられるにせよ、食品の滑りを当てにはせず正規のローションを併用すべきです。
・ハンドクリームやマッサージオイル
しっとりした滑りが一瞬代用できる気がするものの、これも実際に使ってみると潤滑剤としてはまったく使えない部類になります。そもそもラブグッズと粘膜の接触に比べ、手の平を擦り合わせたり身体を手で摩るといった皮膚同士の接触は摩擦抵抗が低く、それ故にハンドクリームやオイルといった低い潤滑性能でも滑るような接触が成立するのです。限定的に使えるとすれば、比較的皮膚に近い対抗力を持つ粘膜部、これは人それぞれ違いますが例えば乳首やアナル周辺部といった、性器以外の一部の粘膜部には優しいタッチに限り代用できる場合があります。
・唾液
これはおそらく試そうとしてラブグッズに唾液を垂らした時点で「あ、これは無理だな」と気付けるのではないかと思いますが、多くの場合唾液は薄め過ぎた水溶性ローションとほぼ同じ程度の潤滑力しかなく、大量に供給し続けられない限り代用品とはなり得ません。ただ、ごく稀にローション顔負けのトロトロした唾液をたっぷり出せる人もいて、そういった人に限っては一部プレイ(フェラ・手コキ等)で代用する事が可能です。
・ワセリン
これはアナルプレイ等には活躍するものですが、オナホールやバイブといったラブグッズの潤滑目的には適さないものです。摩擦による擦れや引っ掛かり感を消す以外、一般的なローションを上回る使用感を得られる事はないでしょう。
・ベビーパウダー
これも特殊な例で、水っぽい潤滑ではないサラサラとした接触感のみを楽しみたい場合(例えばおっぱい系のシリコングッズに触る等)に有効なものです。筆者はこれもオナホールへの挿入に新感覚が得られるのではないかと試した事がありますが、実際には摩擦抵抗はほとんど減らずストロークできないうえ、やはりゴムとの摩擦で粘膜に痛みが起きました。使用箇所はあるが、ローションの代用品にはならない一例です。
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いかがでしたでしょうか。ざっくりまとめれば「ローションが必要ならローションを使う、しかも適した物を」という一文に集約されるのですが、自分自身とラブグッズに適したローションを見つけるためには、少なくとも水溶性2種類とシリコン系ぐらいはそれぞれ試してみる必要があると思います。せっかくの高性能ラブグッズも適したローションを使わなければその気持ち良さも半減してしまいますから、皆様もぜひ新たなローションに手を出してみてはいかがでしょうか。それでは良きローションライフを。
壁埋 まり夫
人は身体の特定の部位を特定の方法で刺激されることで明確な性感を感じる場合があり、これを性感帯と呼びます。その部位も刺激の手段も人それぞれに違った好みがあり、性感帯の数やそこで性感を得られる度合いも様々です。一方で少なくない人が、性感帯を利用する主な場面は相手を攻める時、つまりセックス等における愛撫を行う時だと考えています。愛撫する側のテクニックやお互いの関係性によって増減する面はあるものの、性感帯への刺激は自分で行うより相手から受けた時の方が気持ち良いというのが体感的に知っている人もいるでしょう。しかし、中には「相手から気持ち良くなるはずだと言われて刺激されるものの、その部位の気持ち良さがわからない」という悩みを抱えている人もいるものです。
そこで今回は、いくつかの代表的な性感帯と、そこでどう気持ち良くなっているのかという具体例を紹介しようと思います。愛撫される(する)際や自己開発でのきっかけとして参考になれば幸いです。
性感帯開発には元々刺激に対して敏感な部位を開発すると良いのですが、その中でも乳首は「最初から、ただ触れられているだけではない刺激を見つけやすい」部位の上位に入ります。衣類との優しい摩擦でむず痒いようなそわそわする感覚を意図せず感じた経験がある方もいるでしょう。また、自己開発する場合の成果が短期間で出やすいのも特徴です。
感じられる刺激としては、最初期は他の部位よりも強い接触感やむず痒さ、刺激を得た後に数秒続く痺れるような余韻、そのうちに乳首から胸部や股間へ快感が広がる連動感、気が付けば乳首への刺激を感じている間は若干何も考えられなくなるような甘い性感へ…といったような変化で感度が上がっていきます。
アナルではなく臀部全体です。おしりについては触れる快感とおしり全体を揉まれる快感がそれぞれにあり、座り仕事や長時間の着座など圧迫の刺激に対しては慣れている部位ですが、優しい接触や比較的強い揉みほぐしを受けると目の覚めるような強い性感を得られる場合もあります。揉みほぐしによる快感については、性的ではないマッサージでおしりを揉まれた際にこっそり気付いた方もいるでしょう。
接触での快感についてはとにかくフェザータッチで、ゆっくり優しく「おしり全体を広く」触るのが効果的です。仙骨付近、側面付近、股間の近く等、おしりの中でも感じ方が変化するのでそれも気持ち良さとして楽しめます。うつ伏せで触られていて、思わず背筋が力んで背中が反ってしまうようなら性感帯としてはすでに十分です。比較的刺激に強い部位でもあるので、爪でさりさりと撫でるのも刺激的です。
また、揉まれる快感については掴んで揉むだけでなく、骨を避けて拳や肘を当ててピンポイントでおしりの筋肉を圧迫するように刺激してみると新たな快感を見つけられます。そもそもマッサージされて心地よい部位でもあるので、セックスに限らずちょっとしたスキンシップの範疇で快感を楽しむプレイにも良いですね。
くすぐりに耐えるのは拷問の一種に例えられるほど苦しいものである一方、人によっては特定の部位へのくすぐりに対して、それを跳ね除けたい衝動と同時に性感も感じるケースがあります。足の裏については優しくゆっくり撫でる事で、笑ってしまうくすぐったさとはまた違う刺激が起きます。この刺激は特にくすぐりに弱い人ほど強烈なもので、天を仰いで「おあーーーー!」などと言いながら全身が硬直するようなガツンと来るものです。あまりに強い刺激なのでこれを性感として受け取れるかどうかは難しい面もあるのですが、非日常的な刺激で我を忘れるという点においては性器に並ぶ優秀な部位になり得ます。
この刺激は足の裏だけでなく足の甲でも大変強く感じられ、足の甲へのフェザータッチで飛び上がるような強い感覚を覚える人も少なくありません。足の甲はそもそも他人に触らせる機会もない部位ですから、そこを触られている・触れさせているという状況から興奮できるという側面もあります。また、冷え性の人は足に相手の体温を感じて心地よさを感じるケースもあります。
刺激のコツとしては、くすぐったさで逃げてしまうなら刺激としては強すぎで、どんどん弱くしていく事です。撫でるのではなく指の腹をただ乗せているだけ程度の刺激でも十分な場合もあります。ただし、中には本当にどうやってもくすぐったくて耐えられないという人もいますので、無理強いはやめましょう。
唇はキスする際や、相手の身体へ触れるのに手指の代わりに使う形で相手の身体と触れ合うのが主な刺激となる部位ですが、ここも特にゆっくり撫でるとぞわぞわするような性感が起きる部位です。いま試しにあなた自身の薬指の腹で、唇の端からもう一方の端までたっぷり5秒使って優しく撫でてみれば、指が通り過ぎた箇所のいずれかにむずむずとした刺激が余韻として残り続けるのを実感できると思います。もう一度さらに弱く撫でれば、早い人なら口元が震えるような性感を発見できているかも知れません。
触った部位に余韻として性感が残るのは気持ち良いものですが、唇は特に余韻が長続きする部位のひとつです。相手に触ってもらうのも良いですが、自分で触った時こそその余韻を最大限に楽しめるかも知れませんね。
刺激方法は接触だけでなく吐息等での風圧を利用するもの、声や音を使ったASMR的な刺激も成立する部位です。性感帯としてよく認知されている反面、感じない人はまったく感じないという落差が大きい部位でもあります。他の部位と同じく基本的には優しい刺激が性感に繋がりますが、耳に限っては甘噛みや舐める等の強めの刺激で強い興奮を呼び起こされる人もいます。一方で、口を使った攻め自体は良くても「耳が唾液で濡れるのは絶対に嫌だ」と濡れる事への明らかな不快感を持つ人も少なくありません。これは好みの差ではなく嫌がる事を強要してはならないというルールの話なので、耳を口で愛撫するシチュエーションがあれば必ずその時点で唾液で濡れても構わないかどうか確認するようにしましょう。
どんな刺激で性感が起きるかもそれぞれですが、上手く感じられると首をすくませ全身が震えるような素晴らしい快感が耳から広がります。
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いかがでしたでしょうか。今回ご紹介しなかった全身各部においても、肩、二の腕、内腿、おなか、首筋、手の平と手の甲、フェイスライン等々が性感帯として成立し得ますので、まずはご自身で全身を一通りそっと撫でてみるところから性感帯探しを始めてみてはいかがでしょうか。また、ちょうど今の寒い季節は相手との触れ合いに人肌のぬくもりという快感要素が上乗せされるので、優しい触れ合いを快感として感じやすい面もあります。愛撫に活用するのも、オナニーする際の性感増強に活用するのも良いでしょう。あなたの性感帯が2023年にひとつでも増えることを願っています。それでは良き性感帯ライフを。
壁埋 まり夫
第6回の執筆記事で「オナホを温めるのは快感増加に有効である」と書いた通り、オナホは温めて使えば一層気持ち良くなるものです。しかし、特にこれから寒くなる季節、オナホは同居人にバレないよう隠した押し入れや暖房の効いていない風呂場などでキンキンに冷えているのが常となります。
そこで今回はオナホを温める方法の軽い復習を含め、ぜひ温めて使ってもらうための情報を列挙したいと思います。
そもそも筆者がオナホを温めて使って欲しい理由は「その方が強い快感を得られるから」なのですが、しかし冷えたオナホが気持ち良くないのかと言えば必ずしもそうではありません。例えば暑い季節に冷蔵庫で冷やしたオナホを使っているという体験談がありますし、冬に敢えて冷たいオナホを使うという趣味もあれば、最初は冷たくとも徐々にチンコから体温を奪って温かくなっていく変化がいいという意見も聞いた事があります。オナホを温めるお勧めにはそういった好みを否定する意図はなく、単純な話「冷えた身体は刺激に対する感度が下がる」という現象…つまり冷たいオナホにチンコを突っ込んで一気に体温を奪われる事でチンコ(皮膚・粘膜)が感じ取れる刺激が弱くなるという現象を回避したいというのがお勧めする理由のひとつなのです。第6回の記事ではこの説明が不足していたので、ここで補足させて頂きました。
やや熱めの風呂と同じ40度~42度ぐらいが確かな温感とチンコへの快感が感じられる温度帯ですが、オナホを熱すぎず・ぬるすぎず、丁度いい温度まで温めるのは意外と難しいものです。例えばお湯に浸けて温める場合、肌で触れて丁度いい湯温だとオナホ(特に内部)があまり温まらず、内部が丁度いい温度になるまで温めるには熱すぎて入れない風呂ぐらいの湯温にする必要があり、しかしそうするとオナホの外層が素手では持てないほど熱くなり…という感じで、あちらを立てればこちらが立たずといった状況が避けられません。結局、無難に42度ぐらいの湯に10分ほど浸けてそこそこの温かさを楽しむか、あるいは熱々にしたオナホをタオルで包んで持つという方法に収まりがちです(ただしチンコを火傷する危険性あり)。
また、オナホを温めた経験がある方は気付いてらっしゃる思いますが、せっかく温めてもオナホはものの数十秒で冷めてきます。温まりにくい割に冷めるのが早いというのは物理的には矛盾する性質ですが、あくまで感覚的ではあるもののなぜかオナホにはそのような特性があり、温かさ(42度~38度ぐらい)による快感のブーストを楽しんでいられるのは現実せいぜい数十秒程度なのです。
上記の通り、明らかな熱を快感として楽しめる時間はごく短いですが、オナホを温めて使う別のメリットは「オナホ本来の気持ち良さを引き出す」という点にもあります。冷たいままのオナホはチンコの体温を奪いその結果としてチンコの感度を下げますが、肌寒くない程度の室温、おおよそ24度より高い温度にオナホが温まっていれば、チンコが冷やされ続けて感度が下がるという現象は避けられるようになります。オナホが38度未満まで冷える時間は早いですが、そこから触って冷たく感じるほど冷えるまでには数分の余裕があり、その時間内ならオナホ本来の性能を十分に楽しめるというわけです。
いわゆるオナホウォーマー等、オナホ内部を温めるグッズでは安全性のためそれほど高温にならない(37度~38度)物もありますが、そういったグッズでも「オナホが冷たくて本来の性能が楽しめない」という悩みだけはかなり軽減できるという事になります。と同時に、40度より低い温度のウォーマーは、チンコが温められて気持ち良いと感じられる程にオナホを温める事は難しいというのも事実です。「思ったほど温かくならない」もしくは「冷たさは十分解消されている」…どちらの感想を持つかは、あなたが求めている温度次第ということですね。
当たり前ではありますが、せっかくオナホを温めても冷えたローションを入れればあっという間に冷めてしまいます。ローションの容器ごと湯煎しておくか、濃度を薄める際に熱い湯で温度調整して、理想としてはローションも40度ぐらいに温めたいところです。ちなみに温感ローションも温めた方が効果は強くなります。
「オナホ 電子レンジ」で検索すれば出てくるとおり、電子レンジでの加熱を避けるべきだという意見は多数あります。加熱できるか?という問いにはYESですが、適温の湯で温める場合には起き得ない「オナホが溶けて駄目になる」という可能性もついてくるため絶対にお勧めしません。電子レンジによる発熱の仕組み上、もしオナホを温めた場合はその内側の方から高温になるので、手で持って丁度良く温まったかな?と思って挿入した瞬間チンコを火傷するなんて危険もあります(エロい気分になっている時は「念のため指で内部の温度を確かめから挿入する」程度のリスク回避すら忘れるものです)。また、多くのオナホに特有の独特の油臭さが電子レンジ内にしつこく残るのも、以後電子レンジ本来の使い方をしていくうえでは懸念材料でしょう。
基本的に冷めやすいオナホですが、温度低下を若干ながら遅らせるコツはあります。
まず、発熱体を内部に挿入しただけの場合とオナホ全体を温めた場合では明らかに後者の方が冷めにくくなり、体感的には少なくとも30秒ぐらい長持ちします。これは湯煎での加熱をお勧めする理由のひとつでもあります。オナホ全体を湯の水面下にすべて沈めて本体の温度差をなくすのも重要ですが、オナホは基本的に水に浮くので上からタオルを乗せ落し蓋のようにしておくと良いでしょう。
また、温めたオナホを実際に使うそのタイミングではチンコも部屋も冷えていない方が良いです。正直なところ、寒さで縮こまったチンコを勃起させてすぐに温かいオナホへ挿入した時の快感はたまらないものがありますが、ご想像の通り冷たいチンコそのものがオナホの熱を一気に奪ってしまうのです。
これらのコツをまとめて実行するのにお勧めなのが入浴時にあわせて使うというものです。風呂のお湯張りをするタイミングや入浴の一番初めに洗面器でオナホの湯煎をし、オナホが温まった頃合いで使う。これなら温まったオナホへノータイムで挿入でき、浴室はそれなりに暖かく、すでに入浴している場合は体もチンコも温まっていますから、温かいオナホを長時間楽しむには理想の環境のひとつと言えるでしょう。ひとり暮らしの人はお湯張りと同時に湯舟へオナホを入れてしまうという方法もあります。
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いかがでしたでしょうか。これからの寒い季節、セックスではお互いの体温も快感要素として楽しめる時期ですが、せっかくならオナニーでも温かいグッズを使ってエンジョイしたいですね。今回はグッズを自分で温める方法のお話でしたが、オナホールやバイブそれ自体に加熱機構が付属している物もあるのでそういったラブグッズを試してみるのも良いかと思います。それではよき温感オナニーライフを!
壁埋 まり夫
メンズ脱毛も多数の業者が普及し、脱毛系の広告を見ても「毛をなくしてモテよう」「清潔感が喜ばれます」等、好印象に繋がる点が強くアピールされており、そろそろ自分も脱毛した方がいいのかも? と考え始めている方は少なくないかと思います。しかし、広告のイメージ戦略はともかく「じゃあ実際に脱毛したらどうなるのか」という体験談については個人の感想がその多くを占めており、特にエロ事に対してどんな効果があるのかという点に期待や不安を感じている人もいるでしょう。
そこで今回は脱毛をVIOゾーンに絞り、セックスやオナニーにおけるメリット、そして脱毛方法もいくつかご紹介したいと思います。
VIOゾーンの発毛量にも個人差があり、ジャングルのように真っ黒に生えている人もいれば脱毛の必要がないほど生えていない人もいます。いずれにしても、少量でも毛が生えているならその部分の皮膚は直接触れる刺激が毛に邪魔されている状態です。毛があるのが当たり前となっているとわかりにくいのですが、実はVIOソーンで毛に隠れている部分の皮膚は概ね敏感な部位となっています。
脱毛前にその感触を知るには、まず剃毛を試すのが手っ取り早いです。風呂に入る等で皮膚も毛も柔らかくなったタイミングに、ローション等潤滑剤を使って念入りに剃ってみましょう。剃り終わってローションや毛を洗い流し、バスタオルで股間を拭いた瞬間、そこが昨日までとは違う吸い付くような敏感さを得ている事がわかるはずです。
また、風を感じて股間が寒くなったり、下着を履くと布が触れる箇所が冷たく感じるといった冷感効果も生じます。これは感覚だけの話ではなく、剃毛したら風邪を引いたという体験談もある通り実際に身体が冷える側面もあります。夏場は快適ですが、寒い時期は油断するとこれが原因で体調を崩す可能性もあるので、剃毛・脱毛した直後は股間を冷やさない工夫が大切です。
まず、毛がなくなって肌の本来の感度が戻る事がメリットとなります。セックスでは相手の素肌が直接触れる快感が(相手も脱毛していれば尚更)感じられるようになります。男性視点で言えば、正常位なら相手の恥丘や下腹部が触れ合う感触、側位なら太腿のスベスベ感、寝バックであればお尻の柔らかさといった要素が、毛の生えている状態よりも確実に強く感じられるようになります。
また、オナニーであれば特にオナホールを使う際に、ピストン運動でオナホが股間にペタペタ当たったり密着する感触が強くなり、これも明らかな快感要素となります。フィニッシュ時などオナホを目一杯股間に押し当てながら絶頂する快感は、剃毛という一時的な状態から脱毛という恒久的な無毛を望むのに一役買うと言ってもいいでしょう。
毛が無くなった部位をシンプルに自分で撫でるのも、誰かにそっと触れてもらったり舐めてもらうのも快感となりますし、あるいは肌触りの良い布で撫でる(VIOゾーン全体の毛を処理した状態で、ファー系の布やマイクロファイバー生地の布を褌のようにして股間を覆い、強く押し当てずに布をゆっくりと前後させるとあまりの気持ち良さに悶絶します)という新たなプレイも可能となります。
特にセックスにおいては毛の存在を不快感として訴えている人が少なくありません。また、「毛を剃ったのは良いけれど、毛先がチクチクして嫌だ」的な体験談は一度は見かけた事もあるでしょう。生えっぱなしの毛が嫌だという話であれば剃毛・脱毛どちらでも解決可能ですが、やはり剃毛の場合は毛先がチクチクする問題から逃れられない事、そして埋没毛や手先の刺激による赤みの発生等、なにより毎回処理の手間が必要という余計な問題がついてまわるのが悩みどころです。
一方、脱毛の場合、最終的な仕上がりは良いのですが、長期間に渡る複数回の処置が必要な点や、皮膚のトラブルが起きる可能性があります。満足のいく脱毛状態が得られるまでは剃毛もワンセットとなります。毛のない状態が本当に必要なタイミングがいつやってくるかは誰にもわかりませんが、少なくとも納得のいく状態になるまでおおよそ1年程度必要である点は長い目で見る必要があります。
コンドーム装着時に陰毛を巻き込んで慌てるのは男性が恥ずかしく感じる一瞬です。慣れでカバーできるという視点もありますが、逆に言えば慣れていても常に毛を巻き込む可能性はあるという事ですし、コンドーム装着時に必ずしも現場が明るく両手も使える状況であるとは限りません。あるいはコンドームを相手に装着してもらう際も、陰毛を巻き込む可能性は同様です。また、コックリングという勃起補助器具を装着する人も、できるだけ根本に装着したいという欲求と陰毛の存在がバッティングします。セックス関連のグッズを使うにあたっては陰毛が無いに越したことはない、という点は概ね間違いないでしょう。
さて、剃毛・脱毛含めて一旦毛の無い状態にする方法はいくつかの選択肢があります。以下のまとめを参考に、あなたに今必要な方法はどれなのか検討してみてください。
最も早く無毛状態を得られます。入浴等で毛を柔らかくした上でよく剃れる剃刀とローションを併用すれば、剃毛後数時間程度はチクチクする問題もほぼ回避可能です。翌日~2日程度で無毛状態の効果が切れます。
剃毛よりは時間が掛かるものの、毛を溶かす待ち時間だけで丁寧な剃毛と同程度の無毛状態を得られます。剃刀では生じる可能性のある引っかき傷や小さな出血といった問題が回避できます。一方で肌との相性問題があり、赤みやかゆみが生じる可能性があります。これも数日で無毛状態の効果は切れます。
一時的ですが完全な無毛状態を最も短時間で得られる方法です。毛は毛根から引き抜かれているため、再び毛先が皮膚まで到達する期間、処置を受けてからおおよそ一週間程度は無毛状態の効果を得られます。生えてくる毛の総量は減らないため、時間が経てば元通りになります。処置における瞬間的な痛みがレーザー脱毛を上回ると感じる人もいます。
なお、ワックスを使わず毛抜き等で1本1本手作業で引く抜く方法でも、時間は掛かりますが概ね同じ効果を得られます。筆者の経験談としてですが、Vゾーンのみの脱毛に小一時間掛かりました(ただし赤みや小さな出血が多数発生したため、一度きりで止めました)。
永続的な無毛状態を求める方法です。複数回の処置と少なくとも半年以上の継続的処置が必要ですが、毛根そのものを毛が生えない状態にするため、処置を受けるたびに生えてくる毛の総量が減っていきます。減っている途中で無毛状態が必要なら剃毛等でカバーする必要がありますが、総量が減っているので剃毛処理が楽になるというメリットもあります。なお、医療脱毛ではない脱毛(いわゆるエステ系、自分で機器を扱うもの等)も選択肢ではありますが、「どの程度の無毛状態を」「どれぐらいの期間で」得たいのか、というあなたなりの要求と照らし合わせて選択する必要があります。
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いかがでしたでしょうか。子供の頃には股間に毛が生えるのが大人の証であるかのように感じていた人もいるかと思いますが、今や男性にも「VIOゾーンに毛が無いのは恥ずかしい事じゃない」という認識が少しずつ浸透し始めているという話も聞きます。いわゆる医療脱毛の処理1回でいきなり永久脱毛できたり無毛状態になるわけではない点や、丁寧な剃毛でチクチク感がほぼ回避できる点など、お話してみるとまだ意外と知られていないケースもありますが、エロ目的での無毛状態を望むのも大人の嗜みと思えば、まずは剃毛から試してみるのもおもしろいかと思います。それでは良き無毛ライフを!
壁埋 まり夫
この記事をお読みの方々であれば、オナホールを使ってオナニーする経験はとっくに経験済みと思いますが、そもそも皆様は「オナホの使い方」というものをどこで身につけたでしょうか。実はオナホを買ってみても、そのパッケージに具体的な使用手順が書いてあるケースというのは非常に稀です。おそらくほとんどのオナホ経験者はネット情報を頼りにしたり、あるいは成功・失敗を含めた使用体験を通じて基本的な使い方を憶えていったのではないでしょうか?
しかし、基本があるなら工夫もあるのがオナホオナニーの良いところ。ハンドホールを手で持って使い、床オナ式シリーズを床において使う…そんな基本的な使い方とは別に、オナホの気持ち良さを加速させる様々な工夫があるのです。
今回は、今までとは一味違う(場合によってはオナホオナニーライフが爆アガリするかもしれない)オナホの使い方の工夫例をお話したいと思います。
◆ オナホを固定して自分の腰の動きで楽しむ
ハンドホールはその名の通り手持ちで使うことでペニスへの刺激を与えられるようになっていますが、ハンドホールを何らかの方法で固定して、自分の腰振り運動で抜き差しする事でも快感は得られます。この方法は、楽な体勢でペニスだけ気持ち良くなる手軽さは失われますが、腰を振れば疑似セックスの感覚で挿入感を楽しめるのが良いところです。
固定する方法はいろいろあり、丸めた布団の中心の穴にオナホを差し込んでみる、オナホをテーブルの端に置き布ガムテープ数枚を使って固定する、あるいはいっそオナホ固定専用のエアダッチ等を使ってみるといった手段もあります。コツはペニスを押し込む力でオナホが逃げないようにする事です。
◆ オナホを包む
あなたの手持ちのオナホにも様々なサイズ(太さ)があるはずですが、包んで使ってみたいオナホの直径とちょうど合うぐらいの筒状の物、もしくはハンドタオルやバスタオルといった布類を使って、オナホ全体を包みむという工夫です。ポイントは「ペニスを挿入してもオナホの直径が広がらないようにする」事なので、筒でもタオルでも緩いのは駄目です。
この工夫を行うとオナホが外側に広がらなくなるため、今までの使用感と比べて締めつけ感が増加し、また内部ディテールの刺激も強くなるという効果があります。特にゆる系や柔らか系のオナホールでは使用感の変化が大きく、ちょっと物足りなかったオナホが圧迫系として生まれ変わる場合もあります。ただし、あまり締め付け過ぎると「圧迫感だけしか感じられない」事になるので、ほどほどの加減をご自身で探ってください。
なお、標準的なサイズのハンドホールなら、お手元に手頃な筒がない時はコンビニで筒状のポテチ商品を買ってくるのが一番手っ取り早いのでお勧めです。また、底のある筒にオナホを納めるのは意外と難しいので、もしポテチの筒を使うなら底面は切り取りましょう。
◆ ローションの濃度を薄めて水っぽくする
オナホを使う際に必ず必要になるローション。その濃度に正解というものはないですが、オナホに潤滑剤として入れて使う場合「濃ければ濃いほど内部ディテールは感じ取りにくくなる」という点は知っておきたいところです。その一方、ボトル詰めされて売られているローションは基本的に濃い目であるという事実があります。これらの状況から考えると、実は手持ちのオナホが持っている本来の刺激をきちんと感じ取れていない人が意外と多いのではないかと思われます。
濃すぎるローションは潤滑どころか摩擦抵抗を増やしてしまうため避けるべきですが、適切な濃度にしろと言われてもどれぐらいが良いのか判断するのは難しいですよね。そこでお勧めするのは「まずは2倍の量になるまで希釈する」ところから試す事です。ほとんどのローションは水で2倍に薄めたぐらいでは粘性を失わず、それでいて明らかに流動性が増すのを実感できるはずです。この流動性の高さがオナホ内部の潤滑被膜の薄さに繋がるため、結果としてオナホ内部のディテールを明確に感じ取れるのです。
ただし、あまりにも多くの水を足して薄くし過ぎた場合、ぬるぬるしていても亀頭等の粘膜に摩擦のダメージが発生するようになります。2倍でも濃い気がするなら、それ以上の希釈はほんの少量ずつ水を足して試してください。
◆ 内側を温める
夏が過ぎ徐々に肌寒くなってくると、いざ使おうと思ったオナホもローションもすっかり冷えているという現象が増えてきます。もし、あなたがその冷えたオナホをそのまま使っているのだとしたら…これもせっかくのオナホの気持ち良さを半減させている可能性があるのです。オナホを温めて使うのはズバリ疑似セックス感を得られるのと、温かいところにペニスを突っ込むと気持ち良いという現象があるからです。
オナホを温める方法はいくつかありますが、重要なのは「オナホは冷めやすい」という事実で、表面的に温めただけではその温度は数十秒も保ちません。お勧めする方法は、風呂桶等に42度程度の熱い湯を注ぎ続け(注ぎ続けないと湯温が下がる)、そこへオナホを10分ほど漬け込んでおくというもので、これならば2分程度まで温かさを感じながら使うことができます。もちろん投入するローションも温めておけばより良いですね。
なお、電子レンジによるオナホの加熱は、温め過ぎによって本当に火傷を負う温度に達する危険性や、高温になったオナホが溶けて壊れる危険性があるため推奨していません。42度の湯による湯煎であれば、それ以上の温度で火傷する心配もありません。温かいオナホへ突っ込んだ瞬間の震えるような心地よさは、温める手間を忘れさせるぐらいです。
◆ ペニスの皮を突っ張らせる
日本人男性の60%~70%は仮性包茎と言われており、つまり多くの人は勃起した状態でも皮がたるんで余っているという事になるのですが、オナホを使う際この余った皮がオナホと一緒に動いてしまうために「オナホを動かしている割には、擦れる刺激が物足りない」という現象が発生しています。余った皮はカリ首や亀頭を覆いやすい傾向もあるので、ペニスの特に敏感な部位が皮に隠されてオナホの内部壁面と触れ合う時間が短く、せっかくのオナホの性能を感じ取れない時間が生じているのです。
これを解消するには、ペニスの皮がオナホに引っ張られて動くのを防ぐ、つまり皮を突っ張らせるのが正解となります。皮を突っ張らせて固定する方法はいくつかあり、
・自分の手で皮を押さえながらオナホを使う
・睾丸を背中方向へ引っ張って皮全体を引き伸ばし、睾丸は両脚で挟んだりテーピングを利用して固定する
・皮を根本へ引っ張る機能を持つコックリングを使う
等があります。
この工夫では高刺激系から低刺激系まであらゆるオナホの刺激が増大する可能性がありますが、締め付けや圧迫感が強いオナホの場合には摩擦の刺激が増え過ぎて使用後に痛みが生じる場合もあります。
――
ローションを入れてペニスを突っ込むだけで気持ち良いというお手軽な快感もオナホの魅力ですが、気持ち良くするためのギミックが詰め込まれた各種オナホの性能を存分に味わいたいなら、ご紹介したような工夫をぜひ一度試して欲しいと思います。なお、余談ですがペニスの皮を突っ張らせる工夫はセックスで得られる快感も増やせるので、遅漏でお悩みの方は改善できるかも知れません。それでは良きオナホエンジョイライフを!
壁埋 まり夫
コンドームを選ぶ判断基準にもいろいろありますが、男性が気にしているのは多くの場合「ペニスサイズにぴったりのコンドームを選びたい」という点で、とりあえずMサイズ(標準サイズ)を準備しておけば良いはずだと考える人も少なくありません。こういう場合、その選択が明らかに間違っているとは言い切れないのですが、セックスの現実においてはサイズが合っている事だけが正しさの根拠になるのではなく、それどころかサイズよりも重大な問題が起きる場合があります。
そこで今回は、ペニスサイズ以外にどんな要素を注意すればより最適なコンドームを選べるようになるのかお話したいと思います。
コンドーム選びにいくつかの判断基準があるとはいえ、ペニスサイズとの一致が第一である点は変わりません。コンドームが小さければそもそも装着できませんし、大きければセックス中にコンドームが脱落する可能性も増します。また、適切でないコンドームは男性が得られる性感が減ったりイけない原因になる場合もあります。よって、まずは自分の(あるいは相手の)ペニスサイズを正しく把握する事からコンドーム選びは始まります。
コンドームのサイズを決めているのはその直径ですから、把握すべきペニスサイズも勃起時の直径という事になります。ただ、ペニスの断面形状は正確な円ではなく、ものさし等の計測器具で測るのはなかなか難しいですし、最近話題になった「トイレットペーパーの芯にペニスを入れて判断する方法」についても、ペニスは曲がっていたり太さが一定ではないため必ずしも的確に判別できるわけではありません。
きちんと測りたい人はテープメジャー(胴回りなどを測る柔らかいメジャー)を巻き付けてペニスの外周を測り円周率で割り算しましょう。根本や亀頭だけが極端に太い人は、細い部分と太い部分それぞれの直径を把握しておくのも重要になります。
通販等も含めればコンドームの種類は大変多く、Mサイズを謳うコンドームだけでも数十種類もの商品が該当します。しかし、同じMサイズのコンドームでも、それを製造しているメーカーや商品コンセプトによって「Mサイズのコンドームの直径を何mmとするか」は別々となっています。しかも、同じMサイズでもメーカー間の直径の違いは最大5mmもあるので、あなたのペニスにそのコンドームがフィットするかどうかはS・M・Lという表記だけでは判断できないというのが実情なのです。
幸い、こういった問題に対し、コンドームの実際の直径を商品別に比較してくれるサイトやアダルトグッズショップも現れ始めています。ペニスの直径を把握していれば、その数字を照らし合わせて厳選し、最適なフィット感のコンドームを比較的早く見つけることも可能です。
コンドームの素材には、主にラテックス、ポリウレタン、イソプレンラバーのいずれかが使われています。それぞれにコンドームの性能や使用感を左右する特徴があるのですが、ペニスに対するフィット感への影響という観点で見ると、伸縮性の高い素材であるほどコンドームの直径が多少細くても伸びてフィットしやすいというメリットがあります。言い換えれば、ポリウレタン素材のコンドームを使いたいならペニスサイズとの一致を追求する(サイズが合わないならポリウレタン素材のコンドームを選外にする)必要があるという事です。ちなみに筆者は、ポリウレタン素材のコンドームを使いたい場合のみひとつ大きなサイズにしていました。
セックスにおける性交痛の原因は様々ですが、たまたま行ったラブホテルで普段使っているのと違うコンドームを使ったら日々悩んでいた性交痛が減って驚いた…という体験談もあるぐらい、コンドームを変えてみて使用感の違いを確かめてみるという取り組みはまだ一般的ではないようです。特に、ラテックス、ポリウレタン、イソプレンラバーそれぞれのコンドームで「素材による使用感、特に性交痛の大きさ」がどう変化するかについては、人それぞれの違いも含めて情報が少ないのも実情です。
このコンドームなら誰でも必ず性交痛を抑えられる、といったパーフェクトなコンドームはありませんが、コンドームを変えただけで性交痛が改善・解消されるならこれほどお手軽な対策もなかなかありません。コンドームの素材は製造元ホームページやコンドーム紹介ページ等をネット検索すれば知る事ができます。コンドームの素材由来の性交痛は男性で悩んでいる人もいますから、小さな違和感であっても「なんだかコンドームが合っていない気がするかも…」という方はぜひ別のコンドームを試してみてください。なお、性交痛の原因として、素材の違いによる粘膜の擦れを挙げる女性は少なくありません(※膣内分泌液による潤滑度合いとは関係なく、濡れやすい女性でも濡れにくい女性でも同様の意見)。
コンドーム装着時に勃起が萎えてしまう現象を改善する一手として、装着の容易さを追求して装着時間を短縮する方法があります。各種コンドームはその収納形態こそ共通ですが、亀頭にあてがってから根本へ巻き下ろす際の「転がりやすさ」や「皮の巻き込みやすや」には驚くほどの差があります。これもコンドームに使われている素材の影響や、コンドームの厚み、塗布されている潤滑剤の滑り度合い等が影響しており、更には巻き下ろすための補助テープ付きコンドームもあったりします。
今使っているコンドームが偶然にも「実は装着の難しい類のコンドーム」であったなら、あなたはセックスするたびに無駄な装着時間と萎えへの無用な勝負を強いられているという事になります。装着時に萎える不安が減ることはセックスそのものに対する自信にも大きく影響しますので、装着時間の短縮という観点でも新しいコンドームを試してみてください。
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ここまでに挙げたように、コンドームサイズの良し悪しは装着する側だけの問題ではなく、実は挿入される側にとっても小さな問題ではないという事がおわかり頂けるかと思います。安心できるセックスのための補助具であるコンドームが原因で性交痛や不安に悩まされていては本末転倒です。これまで特にこだわるわけでもなく1種類のコンドームを使ってきたという方は、この機会にぜひ他のコンドームも試してみてはいかがでしょうか。
壁埋 まり夫
オナホールは毎週のように新作が発売され、多くの男性読者の皆様も自分好みのオナホが発表・発売されればきっと喜んでいると思います。オナホの気持ち良さというものは個人の好き嫌いによって様々ですが、いくつか試せば特にお気に入りのオナホのひとつも見つかっていることでしょう。
そんなお気に入りのオナホが、使い続けるうち何となく張りがなくなり、どことなく小さな亀裂が生まれ、ある日ついに継続使用不可能な破損を生じる。オナホは消耗品であるとわかっていても、買い直せば済むとわかっていても、その別れは悲しいものです。しかし、ここで皆さんに問いたいのは、そもそも消耗品であるオナホを長持ちさせる工夫はあるのか、そしてその工夫を行わない場合オナホはどれぐらい早く駄目になってしまうのか、そういった視点を持ってオナホと向き合っているのか、という点です。
今回はその具体的も併せて、オナホの使い方とメンテナンスの基本についてお話したいと思います。
◆ そもそもオナホールに「正しい使い方」はある?
ざっくり言ってシンプルなゴム状の塊であるオナホールは、床に落としても壊れるようなものではなく、使い続けているとつい壊れるような物ではないという感覚で接しがちです。しかし、輪ゴムを思い切り引っ張れば千切れるように、オナホも成形形状からかけ離れた変形をさせたり一部に強い負荷を与えれば壊れてしまいます。
オナホの使い方を大雑把に言えば「ローションを塗り込んでペニスを出し入れする」ただそれだけですが、実際には、
・ローションの量が足りない
・ローションが濃すぎる
・成形形状や内部構造に対してペニスが大きすぎる
・形状の弱い部分へ負荷が掛かる
・使用時の握力や固定装置によって大きく変形している
・使う勢いが激しすぎる
等の原因で、裂ける・千切れる・穴が開くといった破損が簡単に生じます。肝心なのはこの簡単に生じるという点で、少なくない人が無意識に「壊れ物ではないだろう」という姿勢でオナホを扱い、その寿命を短くしているのです。
ローション不足や濃すぎるローションは使用時の強い摩擦力を生じさせ、そのため主に内部構造のディテール破損が起きます。成形形状や内部構造に対してペニスが大きすぎる場合にはオナホ全体への無理な引っ張り力が生じ、特にオナホの壁の薄い箇所や深い谷構造の箇所へ大小の亀裂が発生します。また、オナホそのものを大きく変形させて使うのは無理な力が加わっているため思わぬ破損に繋がりますし、そもそも無茶な激しさで使えばどれだけ丈夫なオナホであっても壊れるに決まっているのです。
上記のような原因に対する対策例としては以下の具体例を提案します。もし、これまでの使い方が当てはまらないケースがあるなら、ぜひ取り入れてみてください。
・ローションは原液ではなく倍程度に水で薄めて使う。
※薄さや滑らかさを謳っているローションなら、そのまま使って良い。
・ローションの量は、開口部を下にして最低1ccは垂れ落ちるぐらい。まったく垂れ落ちないなら、内部がぬるぬるでも潤滑不足。
・自分自身のペニスサイズが標準であるという思い込みを捨てて(破損しやすい人は特に)、買おうとしているオナホのサイズ感を事前に調べる。
・無理な変形をさせない。
・そもそも無茶な激しさを控える。
…こんな指摘、わざわざ言われなくても当たり前だよ、と思った方は少なくないでしょう。しかし、こんな指摘をわざわざきちんと教わった機会があるという人はそういないはずです。つまり、現実にはオナホの使い方は各々がバラバラに実行しているだけなのです。この機会に、どうぞオナホに優しい使い方を見直してみてはいかがでしょうか?
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◆ 使用後のメンテナンスにも潜む破損の原因
次のオナホライフを快適に楽しむためにも、オナホを使った後は洗浄するのがお約束です。しかし、その方法が間違っているばかりにせっかくのオナホライフが短くなってしまうケースがあります。これも具体例を挙げると、
・オナホを裏返して洗う
・内部へ手全体を突っ込んで洗っている
・風船のように膨らむほど水を入れて洗う
・洗浄後の乾燥不足
等が短命化の原因となっています。
オナホを裏返して洗うのは成形形状からの逸脱という点で最も大きな破損原因になります。内部へ手を突っ込むのも無茶な変形という点でよろしくない行為です。大量の水(水流)で風船のように膨らませて洗うというのは少数派かもしれませんが、これは特に内部構造の弱い箇所や壁の薄い箇所への亀裂発生、あるいは空洞成形(最悪の場合、そこから貫通)といった破損が生じやすい行為です。また、洗浄後の乾燥不足は、オナホ表面へのカビ発生、あるいは異臭の原因となります。
オナホ界隈では、特に「洗浄時に裏返して洗う」という行為の是非が各々の価値観で分断されています。きちんと洗いたいという欲求は誰でも持ち得るものである一方、昨今のオナホにおける内部形状の複雑化が洗い辛さの原因にもなっており、裏返さずに納得できる洗浄を達成するのが難しいという事実もあります。そして、その複雑な内部形状が裏返した際の壊れやすさの一因となっているのも悩ましい問題です。ただ、オナホの破損を抑えるという観点からは、無茶な変形である裏返しを避けるのがリスク回避として十分に有効であるのは間違いありません。
こちらについてもオナホに優しいメンテナンス例を挙げれば、
・オナホ内部は指を入れるだけで洗う。ガシマンのような激しい扱いもしない。
・伸ばしたり膨らませたりといった変形も控える。
・洗浄後はタオル等でしっかり水気を取り、ドライヤー等で細部の水分も飛ばして、風通しの良い場所で保管する。
…といった感じになります。
なお、オナホがカビて駄目になったという体験談はほとんど目にする事もないですが、乾燥と風通しはカビ発生で2個オナホを駄目にした経験を持つ筆者の心からのアドバイスです。
・洗浄後の乾燥
・オナホの奥まで洗いやすく
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・オナホ洗浄剤
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・最後の仕上げにAG+パウダーでサラサラ保管
――
壊れやすいと言われるオナホは、そもそもの商品力として柔らかさや繊細な形状をウリにしている場合もあり、その特徴は他のオナホと比べて壊れやすさの一因となる場合もあります。また、オナホが壊れて買い直すまでの期間についても、オナホそのものの耐久力の問題はあるにせよ、ものによっては1~2ヶ月で駄目になってしまうという声も散見されます。
とはいえ、オナホが消耗品である事は間違いなく、大切に使ってもいつかは壊れてしまうものの壊れる原因の一端が自分自身の使い方にもあるとするなら、改善しない手はありません。何より、長持ちするその恩恵をいちばん受けられるのはあなた自身なのです。大切に使えば半年~年単位で使い続けるのも難しくはありません。どうぞオナホのロングライフを掴んでください。
壁埋 まり夫
オナホールに電マに手コキに…とオナニーする時はしっかり勃起するのに、セックスではなんだか勃起がイマイチになってきたな…少なくない男性は加齢と共にこんな悩みを抱えるものです。しかし、加齢による勃起力そのものの低下はやむない面があるものの、セックスでチンコを思った通り役立てられないシチュエーションについては、勃起不調の症状や原因によってそれぞれ対策が可能です。
今回はその具体的な対策例、そして有力な勃起改善策であるED治療薬の使い勝手についてお話したいと思います。
◆ 勃起不調の例
一言に「勃起がイマイチだ」と言っても、その状況は以下のように様々です。
・一旦はしっかり勃起するが、短い時間で萎える
勃起している時間がどんどん短くなるのは多くの人に当てはまる性的衰えの一例です。萎えた段階で改めて刺激を受けて勃起し直せばまだ良いですが、合体中に中折れという形で萎えてしまいそこから復活できずにセックスが終わる事もあります。セックスの継続が難しくなったり1回あたりの合体時間が短くなってくる傾向も現れてきて、相手からセックスの満足度が減ったと言われる大きな原因のひとつでもあります。
・半端な勃起しか維持できない
勃起してはいるものの芯の通っていない硬さに不安を感じたり、一応膨らんではいるものの握った感じがブニブニしてくる例です。かつてのチンコはサラミソーセージぐらい硬かったのに何だか熟したバナナのような柔らかさになってきた…等を実感したりします。また、チンコが曲がりやすくなってもいるため、挿入時に亀頭を膣口へあてがっていてもチンコが曲がって弾かれたり、挿入した感触が以前より得にくいといった現象も現れ始めます。チンコの硬さに喜んでいた相手には残念がらるようになります。
・根本がグラつく
お腹に当たるぐらい立派に上向きだったあのチンコはどこへ行ってしまったのか…と気分もチンコも俯きがちになる例です。チンコそのものは概ね硬くなっているものの、チンコを上から押さえつけると根本を支点にして簡単に下向きに倒れるような状態です。こうなると特定の体位で膣内をピンポイントに狙うのが難しくなるので、特にGスポットなど膣内の側面にあたる部位を刺激されるのが好きな相手から不満の声が出始めます。(例として、これが原因で正常位の気持ち良さが減った経験があるという意見を複数の女性から頂いています)
・そもそも勃起が難しい
気分は興奮しているけれどチンコが反応しない、触られれば勃起できるが自分でしごいてもなかなか反応しない、他の性感帯への刺激(乳首や陰嚢等)がないと勃起が難しい、等が挙げられます。特定の刺激があれば勃起できるという自分なりの勃起ルーティーンを見つけて対応する事もできますが(一例:チンコをお尻に挟んでもらうと勃起する等)、基本的にはセックス中のあらゆる場面で勃起しにくい自覚を抱えていて常に不安を感じている状態です。勃起さえできればうまく楽しめる場合もありますが、不安による男性側の弱気な態度に醒めてしまう相手もいます。
◆ 不調に対する対策と工夫
ひとまず一旦は勃起できるという男性が簡単に明確な効果を得られるのはコックリングの利用です。チンコの根本を締め付けて海綿体から血液が逃げ出す流れを止める事で物理的に勃起を維持させます。締め付けが緩ければ萎えてしまいますし逆にキツ過ぎれば痛みやダメージに繋がるので、きちんと勃起したチンコに丁度合うサイズの直径の物であったり、ゴム素材であれば締め付けがキツ過ぎない伸縮率のコックリングを吟味する必要があります。
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また、コックリングは装着した部位より亀頭側の膨張を補助するものなので、根本がグラつく症状については解決できませんが、一部のコックリングには陰嚢も包める形状になっているものがあり、陰嚢が締め付けられる刺激(快感)によって会陰周辺の海綿体の膨張が促される事で根本からしっかり勃起する場合もあります。
そして、根本からの安定した勃起やそもそも勃起が難しい症状について確実な効果が欲しければ、やはりED治療薬を利用するのが良いでしょう。勃起は本来、竿部分だけでなく会陰部まで伸びている陰茎海綿体全体が膨張・硬化するもので、若い頃お腹へ当たるほど上向きに勃起していたのも海綿体の根本の勃起が十分だったからです。ED治療薬による勃起では、チンコが勃起する事に加えて、押さえつけても跳ね上がってくるチンコの元気な反動に喜ぶ男性もいます。
なお、ED治療薬のあまり知られていない効果に「ある程度利用を続けると、ED治療薬の服用を止めても、勃起しやすい状態がしばらく続く」というものがあります。この効果を得るため、セックスの頻度に関わらずアンチエイジング的にED治療薬を定期服用する(イザというタイミングで薬を所持していなくても勃起効果が期待できる)という利用方法もあります。
◆ ED治療薬という選択の実際
ED治療薬が勃起不全対策の選択肢として高い効果を期待できるのは間違いないですが、数種類あるED治療薬の使い分けと、勃起不全に悩んでいた男性が実際に利用して起き得るセックスの変化については注意が必要です。
使い分けについては「効き目の強さ」「持続時間」「効果が出にくくなる状況の回避」「自分との相性」等を実際に服用して確かめていく事が求められます。強い効果が3時間現れる薬と弱めの効果が30時間以上続く薬ではそれぞれ適したシチュエーションが変わってきますし、似た効果を謳っている薬なのに自分には効き目の差があるという場合も多々あります。
また、ED治療薬を使うのは勃起不全に悩む人達ですから、ここ最近のセックスは不調なチンコでの合体が常だったという背景があります。そうすると場合によっては「その不調なチンコならではの合体に慣れている」ケースもあり、ED治療薬でしっかり勃起したチンコに違和感を感じてしまったという意見も男女それぞれから挙がっています。一例としては、女性からの「当たりどころが悪いようで今までなかった痛みが起き始めた」「チンコというよりディルドを挿れられているような違和感がある」等、男性からは「自分の身体の一部という感覚がなくチンコに一体感が感じられない」「チンコが跳ね上がる元気さが、特定の体位では逆に苦しい」等です。勃起が改善して喜んでいる人も多数いますが、ギンギンに勃起したチンコだけがセックスの好条件ではないという事実を頭の片隅に置いておくのは、ED治療薬の適切な使い方に役立つと思います。
――
ある男性はチンコの根本のグラつきが激しく悩んでいたものの、女性からは寝バックで膣内の背中側への違和感が無くむしろ気持ち良いところによく当たると大変喜ばれるので寝バック専門になったという話もあります。勃起不全それ自体は性的な衰えとして認めつつ、加齢が必ずしもセックスの質を低下させる訳では無い事を理解していれば、セックスの内容を変わりゆくチンコに合わせて最適化するという工夫が可能になります。コックリングやED治療薬も使うべき時を選んで使うのがある意味大人の嗜みかもしれませんね。