壁埋 まり夫
第6回の執筆記事で「オナホを温めるのは快感増加に有効である」と書いた通り、オナホは温めて使えば一層気持ち良くなるものです。しかし、特にこれから寒くなる季節、オナホは同居人にバレないよう隠した押し入れや暖房の効いていない風呂場などでキンキンに冷えているのが常となります。
そこで今回はオナホを温める方法の軽い復習を含め、ぜひ温めて使ってもらうための情報を列挙したいと思います。
そもそも筆者がオナホを温めて使って欲しい理由は「その方が強い快感を得られるから」なのですが、しかし冷えたオナホが気持ち良くないのかと言えば必ずしもそうではありません。例えば暑い季節に冷蔵庫で冷やしたオナホを使っているという体験談がありますし、冬に敢えて冷たいオナホを使うという趣味もあれば、最初は冷たくとも徐々にチンコから体温を奪って温かくなっていく変化がいいという意見も聞いた事があります。オナホを温めるお勧めにはそういった好みを否定する意図はなく、単純な話「冷えた身体は刺激に対する感度が下がる」という現象…つまり冷たいオナホにチンコを突っ込んで一気に体温を奪われる事でチンコ(皮膚・粘膜)が感じ取れる刺激が弱くなるという現象を回避したいというのがお勧めする理由のひとつなのです。第6回の記事ではこの説明が不足していたので、ここで補足させて頂きました。
やや熱めの風呂と同じ40度~42度ぐらいが確かな温感とチンコへの快感が感じられる温度帯ですが、オナホを熱すぎず・ぬるすぎず、丁度いい温度まで温めるのは意外と難しいものです。例えばお湯に浸けて温める場合、肌で触れて丁度いい湯温だとオナホ(特に内部)があまり温まらず、内部が丁度いい温度になるまで温めるには熱すぎて入れない風呂ぐらいの湯温にする必要があり、しかしそうするとオナホの外層が素手では持てないほど熱くなり…という感じで、あちらを立てればこちらが立たずといった状況が避けられません。結局、無難に42度ぐらいの湯に10分ほど浸けてそこそこの温かさを楽しむか、あるいは熱々にしたオナホをタオルで包んで持つという方法に収まりがちです(ただしチンコを火傷する危険性あり)。
また、オナホを温めた経験がある方は気付いてらっしゃる思いますが、せっかく温めてもオナホはものの数十秒で冷めてきます。温まりにくい割に冷めるのが早いというのは物理的には矛盾する性質ですが、あくまで感覚的ではあるもののなぜかオナホにはそのような特性があり、温かさ(42度~38度ぐらい)による快感のブーストを楽しんでいられるのは現実せいぜい数十秒程度なのです。
上記の通り、明らかな熱を快感として楽しめる時間はごく短いですが、オナホを温めて使う別のメリットは「オナホ本来の気持ち良さを引き出す」という点にもあります。冷たいままのオナホはチンコの体温を奪いその結果としてチンコの感度を下げますが、肌寒くない程度の室温、おおよそ24度より高い温度にオナホが温まっていれば、チンコが冷やされ続けて感度が下がるという現象は避けられるようになります。オナホが38度未満まで冷える時間は早いですが、そこから触って冷たく感じるほど冷えるまでには数分の余裕があり、その時間内ならオナホ本来の性能を十分に楽しめるというわけです。
いわゆるオナホウォーマー等、オナホ内部を温めるグッズでは安全性のためそれほど高温にならない(37度~38度)物もありますが、そういったグッズでも「オナホが冷たくて本来の性能が楽しめない」という悩みだけはかなり軽減できるという事になります。と同時に、40度より低い温度のウォーマーは、チンコが温められて気持ち良いと感じられる程にオナホを温める事は難しいというのも事実です。「思ったほど温かくならない」もしくは「冷たさは十分解消されている」…どちらの感想を持つかは、あなたが求めている温度次第ということですね。
当たり前ではありますが、せっかくオナホを温めても冷えたローションを入れればあっという間に冷めてしまいます。ローションの容器ごと湯煎しておくか、濃度を薄める際に熱い湯で温度調整して、理想としてはローションも40度ぐらいに温めたいところです。ちなみに温感ローションも温めた方が効果は強くなります。
「オナホ 電子レンジ」で検索すれば出てくるとおり、電子レンジでの加熱を避けるべきだという意見は多数あります。加熱できるか?という問いにはYESですが、適温の湯で温める場合には起き得ない「オナホが溶けて駄目になる」という可能性もついてくるため絶対にお勧めしません。電子レンジによる発熱の仕組み上、もしオナホを温めた場合はその内側の方から高温になるので、手で持って丁度良く温まったかな?と思って挿入した瞬間チンコを火傷するなんて危険もあります(エロい気分になっている時は「念のため指で内部の温度を確かめから挿入する」程度のリスク回避すら忘れるものです)。また、多くのオナホに特有の独特の油臭さが電子レンジ内にしつこく残るのも、以後電子レンジ本来の使い方をしていくうえでは懸念材料でしょう。
基本的に冷めやすいオナホですが、温度低下を若干ながら遅らせるコツはあります。
まず、発熱体を内部に挿入しただけの場合とオナホ全体を温めた場合では明らかに後者の方が冷めにくくなり、体感的には少なくとも30秒ぐらい長持ちします。これは湯煎での加熱をお勧めする理由のひとつでもあります。オナホ全体を湯の水面下にすべて沈めて本体の温度差をなくすのも重要ですが、オナホは基本的に水に浮くので上からタオルを乗せ落し蓋のようにしておくと良いでしょう。
また、温めたオナホを実際に使うそのタイミングではチンコも部屋も冷えていない方が良いです。正直なところ、寒さで縮こまったチンコを勃起させてすぐに温かいオナホへ挿入した時の快感はたまらないものがありますが、ご想像の通り冷たいチンコそのものがオナホの熱を一気に奪ってしまうのです。
これらのコツをまとめて実行するのにお勧めなのが入浴時にあわせて使うというものです。風呂のお湯張りをするタイミングや入浴の一番初めに洗面器でオナホの湯煎をし、オナホが温まった頃合いで使う。これなら温まったオナホへノータイムで挿入でき、浴室はそれなりに暖かく、すでに入浴している場合は体もチンコも温まっていますから、温かいオナホを長時間楽しむには理想の環境のひとつと言えるでしょう。ひとり暮らしの人はお湯張りと同時に湯舟へオナホを入れてしまうという方法もあります。
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いかがでしたでしょうか。これからの寒い季節、セックスではお互いの体温も快感要素として楽しめる時期ですが、せっかくならオナニーでも温かいグッズを使ってエンジョイしたいですね。今回はグッズを自分で温める方法のお話でしたが、オナホールやバイブそれ自体に加熱機構が付属している物もあるのでそういったラブグッズを試してみるのも良いかと思います。それではよき温感オナニーライフを!
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