Gスポット…。この言葉ほど、男性も女性も胸をときめかす言葉はありません。その理由は、謎めいているからです。
今から半世紀以上も前の1950年に、ドイツの性科学者Graefenbergによって発見され、その頭文字Gを取って、「Gスポット」と呼ばれるようになった、と知ったとしても、その謎めいた神秘感は少しも減ることはありま
せん。
いや、むしろ、かえって、その謎めいた魅力は増すばかりです。
一体それはなぜでしょうか?
まず、Gスポットというものが、直接目に見えないということがあります。
産婦人科医でもない限り、男性も女性も直接目にすることはできません。
膣の中に隠れているからです。
しかも、それは刺激されて初めて姿を現す、という性質があります。
普段はそれは存在していない、と言ってもよいわけです。
さらに、Gスポットの持ち主は、日本人の場合、3人に一人弱、という希少性が、神秘性に輪を掛けることになります。
こうして、「Gスポット神話」とも言うべきものが生まれてきます。
「神話」が生まれると、それにつけ込む商魂が頭をもたげてきます。
ソフトSMビデオで見かける、Gスポット責めです。
これはほとんどの場合、いわゆる「潮吹き」とセットになっています。
つまり、Gスポットを激しく刺激することで、女性に強制的に潮を吹かせる、というものです。
実は、この潮吹きは、本来のGスポットによる、潮吹きとは別物です。
本来のGスポットからの潮吹きは、男性の前立腺分泌液と似て、酸性ホスファターゼという酵素を含む分泌液を噴出するものです。
SMビデオの潮吹きは−−もちろん、噴出液の分析をした訳ではありませんから、確実なことは分かりませんが、−−まず100%、尿だと思って間違いないでしょう。(明らかに、トリックで圧力を掛けた水鉄砲状の噴射も見られますが、あれは論外でしょう。コミカルなもの、と割り切って鑑賞すべ
きです。)
Gスポットの持ち主が3人に一人以下だけでなく、本来のGスポットの潮吹き現象を見せる人は実は非常に稀だと言うことが分かっています。
ですから、私たちとしては、尿による、擬似「潮吹き」で満足すべき、と割り切った方が良さそうです。
もし、「潮吹き」だけが目的なら、何もGスポット責めに頼る必要はありません。
本稿でもこれまで触れたことのある、KIYOで販売している。
ローター「バター犬」の「舌」で、尿道口を刺激すれば、大抵は簡単に失禁に至ります。
Gスポット責めは、そうした浅い感覚に飽き足らない人のためのプレイです。 |