16講座では何だか、Gスポット神話をぶち壊してしまったようで、申し訳ない気もしますが、実は、Gスポットとして認められる真性Gスポットを持っていなくても、Gスポット感覚は誰でも開発することができるのです。
つまり、3人に一人という幸運な相手に恵まれなくても、時間と手間と適切な道具を使いさえすれば、ほぼ確実にGスポット感覚を味わわせることができます。
一度Gスポット感覚を覚えれば、次回からは必ずそこに到達できるようになります。
まず、禁じ手から、説明しておきましょう。
よくビデオで、指を膣に挿入して、ひたすら激しくピストン運動をして、潮を吹かせる…というのが出てきますが、あれは実体験では止めておいた方が無難です。
というのは、あのように激しく指をピストン運動させると、膣内粘膜に思わぬ傷を付けかねないからです。
外科用ゴム手袋を装着してあれば、指先の爪で傷を付けるという危険はなくなるので安心ですが、ゴム手袋を装着していると、指先の感覚がどうしても鈍感になり、Gスポットを探り当てにくくなります。
また、外科用ゴム手袋は、表面が滑らかなので、Gスポットに刺激を与えにくいという不便もあります。
その点、コンドームを装着したバイブレーターなら、傷をつける心配はないですが、指のように繊細で自在な動きがなかなか得られず、Gスポット責めには不向きなものが多いようです。
特に主根部分はカリの部分だけが膨らんでいるだけで、Gスポットを集中攻撃するには役立ちません。
次に、Gスポットは、刺激を与え始めてから感じ出すまでに時間が必要だということも覚えておきましょう。
クリトリスは、指やローターが触れた瞬間にビクッと感じます。
さらに刺激を続ければ、そのままどんどん、感覚が鋭敏になって行きます。
ところが、Gスポットは、上でも書いたようにそもそも普段は周囲の肉壁に埋もれているのです。
ですから、まずそこを丹念に刺激して、掘り起こさなければなりません。
掘り起こした結果、もっこりと盛り上がってくればしめたものです。
Gスポットは盛り上がってくると、中指を膣に挿入して、少し曲げた時、指先の腹の部分が当たる、膣の前壁部分に、発見できます。
「発見」と言っても、実際に見える訳ではなく、指先の感覚で触知できるだけですので、そこがなかなか難しいわけです。
人によって違いますが、指先にちょっと、ざらざらした感じ、あるいは、刺激された結果、しこって勃起した乳頭から乳暈辺りを触っているような感じになります。
こうして、Gスポットが発見できても、指だけでGスポット感覚による絶頂に導くのは至難の業です。
既にGスポット体験をしている女性の場合は、それでも比較的楽ですが、Gスポット感覚未体験者に指だけでイカせるのは、余程のプロ、テクニシャンでない限り、不可能、と割り切りましょう。
というのは、Gスポットは、「スポット」という名前からして、ごく狭い、「点」的な部位だと考えられがちですが、実はかなりの広がりを持った部分なのです。ですから、G「スポット」というのではなく、G「ゾーン」と呼ぶべき、という主張さえなされているのです。
となると、指ではどうしてもカバーできる面積が足りなくなってくるのです。
そこで指を2本に増やすという手が考えられるのですが、実際にやってみれすぐ分かることですが、なかなかうまく行くものではありません。
それに指は意外なほどすぐ疲れてしまいます。「普段からの鍛錬が足りないからだ…」と言われれば返す言葉もありませんが、先ほども書いたように、Gスポット責めは時間が掛かるので、この指の疲れは致命的です。
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