さて、言葉による十分な前戯が終わったら、いよいよ、ファックミーの挿入です。もちろん、身体的前戯も必要なことはいうまでもありませんが、ここでそれをくだくだしく説明する必要はないでしょう。
本シリーズのバックナンバーをご参照下さい。
ファックミーの場合大切なことは、VIBはSWINGの後に使う、ということです。
前回説明したように、クリ責め部の特徴的な構造のため、最初からVIBを使うと、それだけで簡単にイッてしまって、ファックミーのもう一つの特徴である、Gスポット責めの楽しさが半減してしまいます。
SWINGをMINからMAXへ、そして、MAXからMINへと、切り替えてさまざまな回転運動で、Gスポット快感を引き出し、引きずり回し、もう、息も絶え絶えとなった頃に、止めを刺す感じで、一気にクリトリス責めを開始する…という流れが一番効果的です。
Gバイブの解説の際にも指摘しましたが、Gスポットの快感は、快感が沸き起こるのにある程度の時間を必要とします。
そこで、SWINGスイッチの調整による、緩急自在の、時間をたっぷりと掛けた責めが不可欠になります。「じっくり仕込む」、「丹念に練り上げる」…そんな表現が似合う責め方が大切です。イカせることに性急であってはなり
ません。
ファックミーなら、黙っていても、遅かれ早かれ、腰回りから沸き起こった痙攣が全身に波及して、「もうどうにも止まらない」状態に至ることは間違いないのですから。それもそのはず。超大粒のパールが、ぐりぐりとGスポ
ットを集中的に責め上げ、愛液が枯れ果てるまで、愛液を搾り取らんばかりに、「これでもか、これでもか」とでも言うように押し、擦り、撫で回すことになるのですから、どんなにSM経験を積んだ女性でも、これには耐え切
れるはずもありません。
最初こそ、「ふん、何よ、こんなもの…」と小馬鹿にした態度を取り、余裕の表情を見せていた女性でも、数分間もこのSWINGを送り込まれると、切羽詰まった真剣な表情となり、眉間に深く皺を刻み、鼻翼を吹き広げ、やがては、頬を上気させ、全身にうっすらと汗をかくようになってきます。
こうなったら、
「おや?さっきまでの余裕の態度はどこへ行ったんだね?早くも、Gスポット快感の小波が立ち始めたのかな?
この小波が、ほどなく、中波に変わる…。そして次には大波が、次から次へと押し寄せることになる。もう息を付く余裕もなくなる。そして、最後は…。最後は、クリトリスへの集中連続攻撃だよ。そうなったら、もう、誰にも耐えることはできない。どんなにSMの経験を積んだ女性でもね。」
などと、言葉責め−−恐らく、男性側としても、冷静に話せる最後のチャンスでしょうが−−で締めます。
連続絶頂が始まったら、ポーズ、体位は、女性の好きなようにさせましょう。
放っておいても、女性は全身を緊張させ、縄無しの緊縛状態に自ら進んで突き行ってしまうものです。
G快感の絶頂がひとしきり続いて、多少だれ気味になったかなと思ったときが、VIBスイッチをMINからMAXへと回し始める潮時です。
駄洒落ではなく、正に、この瞬間に、潮を吹いてしまう女性も少なくありません。
ジェット機が急上昇する時のようなモーター音が女性の悶絶時の叫びと重なり合うことでしょう。 |