そこで立位上肢拘束のためのヒント2つと、同じく立位下肢拘束のための
ヒント1つをご紹介します。
これらはいずれも、本シリーズで今後紹介していく大人の玩具を効果的に使っていく上で、その前提としての女体の拘束という作業上、非常に有効なものです。
まず、新たに何も用意しなくてもよいものから。
マンションの浴室や、比較的新しい建築の浴室なら、タオルや洗濯物を掛けて乾かすためのパイプ状の物干し棒が壁から壁に通っているはずです。
背の高い女性の場合、これは低すぎる場合もありますが、大抵はこれで間に合います。
両腕を万歳をするような感じで開かせ、これに手首をくくりつけることで、立位での上肢の拘束が可能になります。
ただし、そうした物干しの注意書きに必ず書いてあるはずですが、全体重を掛けてぶら下がるような使い方はできません。
元々洗濯物を干す程度の荷重にしか耐えられないようになっていますので、あくまで手首を繋ぎ止める程度と了解して下さい。
つまり、これは入門や初級のプレイには不適切です。
というのは、入門者、初級者は、むやみに暴れたりして、思わぬ体重が棒に掛かってしまうからです。
中級者くらいになると、官能責めの苦悶をじっと噛み締め、堪えるという訓練ができていますので、予め、体重を掛けてはいけないことを注意しておけば、むしろ静止状態でひたすら耐えようとするでしょう。
また、垂直方向の力には弱くても、両壁があるために水平方向の負荷には強いので、そのことも予め教えておいてやるとよいでしょう。
浴室の物干し棒がない場合は、「突っ張り棚」とか「突っ張りハンガー」などという俗称で知られる棒を購入するとよいでしょう。
これは、日曜大工用品店などで簡単に手に入ります。ようするに、釘や接着剤を使えない壁に対して、ネジの圧力で壁から対面の壁に洗濯竿のような棒を張り渡すものです。
これも、浴室の洗濯棒と同様に、−−いや、それ以上に−−垂直方向の負荷には弱いので、体重を掛けすぎたり暴れたりすると、外れて落下してしまいます。
中級者でないと、安心して使えないのも浴室の洗濯棒と同じです。ただ、この突っ張り棒は、部屋や高さ、長さをかなり自由に選べるのが魅力です。
ところで、こうした棒は、のっぺりしていて、手枷を繋ぎ止める引っ掛かりが何もありません。このままでは広げた両手首は簡単に閉じられてしまいます。そこで使えるのが、ホースを蛇口にしっかり止めるための留
め金です。
これを万歳のポーズで開いた両手の間隔くらいに止めて、そこに手枷からのロープやチェーンを止めるようにすればよいのです。
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