ソフトSM講座1 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」



第1講:SMへの抵抗をなくす。(恐怖心と好奇心)
◎SM大衆化時代?
最近は私などが若かった頃に比べて、「SM」に対する敷居が随分低くなってきました。男性誌だけでなく、レディースコミック系は当然としても、硬派、知性派の女性週刊誌などにもセックスライフ特集には必ず「SM」についての記事が混じり込んでいます。
でも、本当に「普通」の人がどこまで、「日頃から」SMを楽しんでいるでしょうか?
◎切り出し方が成否を決する
SM大衆化という傾向には虚実両面があるようです。週刊誌に踊る「SM」という文字に騙されて、女性が誰でもSMを即座に受け入れて
くれるなどと思ったら、大間違い。うっかり、「SM、やってみない?」などと不用意に切り出して、それっきり「変態」呼ばわりされて相手にされなくなってしまう危険がとても多いのです。
では、どうしたらいいのか? それが今回のこれから始まるシリーズ全体のテーマです。
◎恐怖心
まず、当然ですが、女性の側には恐怖心、不安があります。「SM」と聞けば、大抵、ロープや縄でぐるぐる巻きに縛られ、鞭で叩かれ、蝋燭を垂らされる…というイメージを女性達は持っています。SMが行き過ぎて死に至った…などという記事さえ見かけます。
 苦痛や死を恐れるのは、人間万人共通です。 SMにはハードとソフトの区別がある…そんな初歩的なことさえ、よく分かっていない女性も少なくありません。
◎好奇心
恐怖心と同時に、誰もが好奇心というものを持っています。
「よく、『SM』って聞くけど、どうしてそんなことする人達がいるんだろう?」「実際のところ、『SM』って、どんな気持ちなんだろう?」 無垢な人ほど、この好奇心は強いものです。
 恐怖心を取り除き、好奇心を掻き立てる…これこそ、SMの世界に彼女を引き込む極意です。
◎自分自身への恐れと不安
好奇心と表裏一体になっているのが、自分自身への恐れと不安です。
というのは、女性は、自分がノーマルなセックスで得られない快感に好奇心と憧れを持つと同時に恐れと不安を懐くものなのです。
 具体的に言えば、例えば、多くの女性は絶頂時に、放尿衝動、いわゆる「潮吹き」をしたい気持ちに襲われます。でも、彼氏の前でおしっこを漏らすなんて、普通の感覚ではとても恥ずかしくて耐えられることではありません。ベッドやシーツの後始末の心配も、女性なら当然考えてしまいます。そこで、我慢してしまっているのです。男から言えば、もったいないことこの上ない話ですが、事実だから仕方ありません。
ノーマルの絶頂時の放尿衝動に対してさえ、それほどの強い抑制力が働いてしまうのです。まして、SMのように並外れた刺激に自分がどんな淫らで、はしたない反応を示してしまうか、…それが怖いのです。 
この女性特有の、自分自身への恐怖心を理解していない男性が多すぎるように思います。
◎SMに素質はある?
よく「SMの素質がある」とか「ない」とか言われます。
ほとんど拷問に近いハードSMに喜んで身を捧げるようになるかどうか…という辺りになると、生来の素質というものも関係してくるかもしれません。けれども、このシリーズで扱うソフトSM程度なら、素質はほとんど関係ないでしょう。むしろ、男性側がどこまで巧みにリードして行くかに全ては懸かっています
ソフトSMの目的は、男女双方にとって、セックスの歓びをより充実したものにすることです。その過程で、相手の自由を禁じたりしたとしても、それは究極の歓びに至る手段なのです。そのことが分かれば、誰もが進んでソフトSMの世界に入ってくることになるでしょう。
◎愛情は必須の条件
「愛情」…などと言う言葉はSMに関係ない、いや、反対語だ、と思っている人が多いようです。嫌がる女性を拘束し、苛めるのですから、確かに外見的にはそう見えても仕方ないでしょう。
けれども、SMは男女の間に、絶対的な愛情と信頼関係がなければ1回限りもそうですし、長期間にわたる長続きも成功しません。
考えてみればそれは当たり前です。女性としては、相手に完全に身を任せ、(このシリーズでは関係ありませんが)命さえ、預けるのですから。
ま、命は極端にしても、ノーマルセックスでは絶対見せないようなポーズを取らされ、潮を噴かされ、全身が痙攣し、ほとんど失神状態まで快感の極限まで追い込まれる…となれば、相手を信じ切り、愛しきっていなければ、とても実行を許す気にはならないでしょう。
◎ノーマルから、SM(アブノーマル)への第一歩..
さて、それでは、実際にどうやってノーマルの一線を越えたらよいのでしょうか?「一線を越える」…などと、大げさな言い方をしましたが、
女性にとっては、大げさでも何でもありません。本当に一大事なのです。
相手の身になって、事の重大さを考えてやる…これは愛していれば言われなくても自然と、そう心と体が動くのですが、「SMをやりたい、やりたい…」とそればかりが先走ってしまうと、絶対に成功しません。
◎疑似追体験から−−SMビデオの効果的利用法
まずは、他人のSM体験を擬似的に追体験させる…。これが、効果的です。つまり、SM体験をして成功した人も交えて、その話題について話し合うというのが一番です。質問、疑問にも答えてくれるでしょうから。
ただ、残念ながら、自分のSM体験を他人を前に話してくれる人などそうざらにいるわけではありません。
 そこで次善の策としては、市販のSMビデオを一緒に鑑賞する…というのがあります。
通常のアダルトビデオなら、セックスムードの盛り上げに利用している人も多いでしょうが、SMビデオとなると、男性が、たった一人密かに見る…というのが一般的なようです。
 そこで発想を変えて、女性と一緒に鑑賞するのです。この場合、作品、場面の選択が成功の鍵を握っています。
事前に男性側が一人で最初から最後まで見て、女性の気持ちを逆撫でする心配がないかどうか、しっかり「予習」をしておかなければなりません。テープの頭出しを間違えていきなりスピーカーから女性の苦痛の悲鳴が響きわたった…などということは、絶対にないようにしましょう。
いきなりハードSMのビデオを見せられた女性の心理を考えてもみて下さい。恐怖と嫌悪感に凝り固まってしまうこと必定です。
そこで、大事なのは、ピンクローターその他のバイブプレイローションプレイなど、ソフトSMの定番が出ているビデオを選ぶことです。
途中からハードSMに移行するビデオでも大抵、最初か半ばまでは、そうしたソフトなものが多いものです。そこで、その辺だけを選んで、一緒に見るのがよいでしょう。男性としてはもっとハードな場面こそ見所と思えても、そこは我慢して下さい。あくまで女性本位で考えましょう。
その際、画面で女性が見事に−−最終的には快感の波に呑まれて気持ちよさそうにイクもの−−を選ぶのが大切です。
そうした場面を見ることで、女性は同性の快楽の全身的表現に思わず自己投射して、あたかも自分がそうしたSM体験をしているかのような錯覚、気分に浸ることになるからです。 
それから、画像や音声の質も大切です。女性はホームビデオカメラで撮影したざらついた画質の安易な作りのものには大抵拒絶反応を示します。 プロのカメラを使い、ライティングやアングル、音声にも充分気を使って作られた、あくまでも「芸術的」に美しい場面を選んで下さい。 「SMは暗く、怖い」というイメージを拭い去るために、これはとても大切です。
◎会話でうまくリードを
ソフトSMビデオの鑑賞の際には、二人で黙って見るのでなく、男性側が適宜説明をしたり、女性の反応を引き出したりしながら、話しかけるようにしましょう。
以下は、短い一つのモデルの断片です。

 例1:[ソフトSMビデオ鑑賞の会話のモデル]
男: あれが、「ローター」と言って、バイブレーターの一種だよ。
女: 知ってる。週刊誌で読んだことあるわ。でも、なぜ、あんなに椅子に縛りつけなくちゃいけないの?
男: 動けない方が快感が深まるんだよ。ほら…ね?腕や脚が自由にならないから、腰のうねりとか、お腹の筋肉が普通より激しくなる。
    ほら、脚の指が、ああやって、ぎゅーっと内側に曲がって来るほどに、気持ちがいいんだよ。
女: ・・・・・・。
男: ああやって、バイブを触れたり、放したり…焦らされれば焦らされるほど、気持ちよくなってくるんだ。でも、動かしたい体が動けない
    。だから、快感が身体の中へ中へと渦を巻いていくんだ。ほら、もう、ほとんど我を忘れての陶酔状態だよ。
女: …ほんと…。

次回はこのようにして、SMへの恐怖心を取り除いた後の実際へと話を進めます。 どうぞお楽しみに。
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