ソフトSM講座9 | アダルトグッズなら「女性も安心KIYO」


第9講:性感帯
◎性感帯は開発するもの
よくセックス・マニュアル本の頁をめくっていると、「性感帯としては、○○と、△△、それに××が最も感じる所です。」などと書かれています。
確かに、例えばクリトリスや大小陰唇などは、ほとんどの女性が感じる、最も敏感な所に違いありません。
けれども、「ここは性感帯…」と、初めから特定の局部を「性感帯」と決めてかかるのは、間違っています。
もし最初からそういう風に決めてかかると、逆に、「性感帯でない所」というのが、自動的に決まってしまいます。
いわゆる「性感帯」とされている部分よりも、「性感帯」とされていない部分の方が、面積的に比較にならない程広いのですから、これは随分もったいない話です。
 一方、「女性は全身が性感帯」とも言われます。こちらの方がずっと真理を突いた言葉です。
けれども、この言葉は、本当は「女性は『潜在的には』全身が性感帯」と言い直されるべきです。
つまり、そういう「潜在的な性感帯」を開発する…。
本人さえ、そこが感じるとは知らなかった「潜在的性感帯」を開発すること…、これはソフトSMに女性を引き込むための不可欠のステップです。
◎バイブのソフトタッチで全身を
さて、そのテクニックですが、バイブプレイで巧みに絶頂を極めさせた後なら、非常に簡単です。
ただし、入門期には、イカせたバイブプレイとは別の日に日を改めて、前戯として行うようにしましょう。」
ソフトSMの場合、特に初めての頃は、十分イッた後は、ゆっくり休ませてやるという、優しい気遣いが大切です。
もちろん、ある程度慣れたら、ほとんど息もつけないくらい、イッても、イッても休ませずに連続絶頂の状態にさせるというのも楽しいものですが、最初からそれでは、絶対に次回にうまく乗ってくれません。
 さて、指を使っての全身プレイは、本講座の初めの頃に説明しましたが、未開拓の性感帯の開発には、やはりバイブレーターが一番です。
この目的のためには、小型のローターが最適です。これで、文字通り、全身隈無く撫で回すのです。
その際、強さは「弱」から「中」程度にします。「強」だと強すぎて駄目です。

 また、いわゆる「性感帯」の代表格、股間と乳房は、対象から外します。それ以外の所を丁寧に、じっくり撫で回して行きます。
本シリーズでは、「言葉責め」の大切さを毎回のように強調してきましたが、性感帯開発の場合は、この「言葉」が特に大切です。
未開拓の皮膚に、あのローター独特の微細な震動が与えられるのですから、普通はくすぐったがったり、あまり感じないものです。
それを、そのまま、「くすぐったい」、「感じない」と放っておいたのでは、開発になりません。
くすぐったがったり、感じない局所を言葉で巧みに誘導して、性感帯に育て上げることこそ、肝心なことです。

 女性は、暗示に弱いものです。だからこそ、路上でのキャッチセールスや催眠商法など悪徳商法がいつまでも後を絶たないわけです。
けれども、こうした悪徳商法と異なり、隠れた性感帯開発は、開発される女性にとっても、開発する側の男性にとっても有益以外の何物でもありません。大いに頑張りたいものです。
 そこで、バイブレーターでタッチしながら話しかける台詞ですが、これはまず、相手のちょっとした反応を見逃さずに捉える…というのが基本です。
慣れない内は、バイブレーターの方ばかり気を取られて、なかなか女性の反応まで観察の目が行き届かず、ぜっかくの鉱脈に触れても、そこをそれと気づかずに行きすぎてしまう…ということが多いものです。
バイブレーターは手先、指に任せて、視線は常に女性の顔や、腰から脚、あるいは手の指に配るようにします。そして、相手の反応をそのまま言葉にして、それを女性の気持ちにUターンさせる
ようにし向けるのです。また、他の女性との比較も、他人との比較を気にする女性の心理にとって効果的です。

 この性感帯の開発作業に入るとき、いきなり始めるのでなく、例えば、
  • 「今日は、○○(相手の女性の名前)の隠れた性感帯を開発する、身体検査をするよ。身体の隅から隅まで、隈無くこのバイブレーターで撫で回す。女性は全身性感帯だと言われるけれど、○○の場合は、どうかな?」
と、程良い期待感と不安感を煽っておきましょう。

 いよいよ始めたら、例えば、
  • 「おや!?こんな所で、感じるのか、○○は。今、瞼がぴくっ、と震えたね。いくら感じまいとしても僕の目はごまかせないよ。」
    「くすぐったいんだね。くすぐったいのは、性感帯の素質があるってことだよ。ほら、いくらくすぐったくても、我慢してごらん。その内、だんだん、変な気分になってくるから…。」
  • 「くすぐったい?そうか。実はね、昔ナチスが女スパイを拷問にかけるのに、擽り責めというのがあったそうだよ。擽られると、ほら、全身の筋肉が緊張するよね、ちょうど、イクときみたいに。だから、擽りを強制的に長く続けられると、イキっぱなしと同じ状態になって、全身の筋肉が耐えられなくなるんだ…。」
  • 「こんな所をちょっと刺激されたくらいで、そんなにぴくぴくするなんて、おかしいなぁ。ひょっとして、○○、心の底では責められるのを望んでいるんじゃないのかい?」
  • 「こんな所を、この程度触れられただけで、そんなに仰け反るなんて、普通の女性じゃあり得ないんだがなぁ。もう一度、試してみるよ。」
こんな台詞を囁きながら、じっくり時間をかけて開発するのです。
◎「性感帯」は「五感」全部…
普通、「性感帯」と言うと、皮膚感覚、つまり触覚が問題にされます。上で説明したようなローターを使っての性感帯開発はまさに皮膚感覚を刺激しているわけです。
 けれども、言葉をかけてやるということは、耳から、つまり、聴覚も刺激しているわけです。
これで五感の内の2つが動員されたことになります。
 では、残る、視覚、嗅覚、味覚はどうなってしまったのでしょうか?この内、味覚は、キス、特にフェラチオと口内射精時以外はほとんど活躍の場がありませんが、視覚と嗅覚は、女性にとって、皮膚に次ぐ第二の性感帯とも言えるものです。このシリーズでSMビデオの利用法を説明したことがありますが、ビデオ鑑賞などは、視聴覚の2つの感覚を動員したものと言えます。
 けれどもビデオは、あくまで、画面に映った画像であり、スピーカーから流れてくる声にすぎません。もっと、生々しいものはないでしょうか?
 あります。自分の声と姿です。声は嫌でも自然に自分の声が耳に入ってきますが、自分の姿は普通では見えません。そこで、できるだけ大きな鏡−−姿見があればそれが一番です−−を用意して、女性が、自分の悶える姿を見えるようにし向けましょう。理想は、ラブホテルのように、天井とベッド周辺の壁全てが鏡…ですが、家庭ではちょっと無理でしょう。
けれども大きな姿見を複数用意すれば、どこを向いても自分の恥ずかしい姿が目に入る…という環境を作ることができます。
 女性は、普段から、化粧の際に、自分の顔を長々と眺めることに慣れているので、鏡を見る、ということ自体には何の抵抗もありません。けれどもそこに、全裸で体中を刺激されている我が身を見いだすという、この日常との落差に羞恥心が掻き立てられると同時に、「私、こんな格好で、全身を撫で回されながら、はしたなくも悦んでしまっている…」と、自意識に目覚めさせられます。
実際の自分と鏡の中の自分…この相乗効果は絶大です。
 この時も、言葉をかけて、ますます燃え立たせるように誘導しましょう。
 例えば、
  • 「ほら、鏡の中の自分をよく見るんだ。あれが、オフィスですましてパソコンのキーを叩いている○○の本当の姿なんだぞ。」
  • 「ご主人が、こんなになっている○○の姿を見たら、何と思うでしょうかね。ご主人にもこんな淫らな姿で悶えながら、こんないやらしい声で毎晩、甘えているんですか?」
  • 「ほら、もう、肌がピンク色に上気している。まだ、序の口なのに…。自分がこんなに燃えやすい身体していること、今まで知らなかったでしょう?○○は、まだまだ未開発なんですよ。」
◎スワッピングができれば
 もし、非常に恵まれている場合、スワッピングの相手がいれば、パートナーを交換して、お互いに目の前で責めるということができます。この場合、正に五感全て、特に、視覚、聴覚、触覚、そして嗅覚までも動員できます。
なぜ、嗅覚までかというと、発情した相手から漂ってくる淫臭は、嫌でも嗅覚を刺激してしまうからです。スワッピングとソフトSMは実は、非常に相性がよくて、バイブレーターが数種類ありさえすれば、ほとんど完璧に、しかも長時間にわたって嬲ることができます。

 バイブレーターで責められて悶えている女性を目の前に見せつけられて平常心でいられる女性は絶対にいません。もし、2人の内の片方が、ソフトSMのベテランで、他方が初心者という場合、まず、ベテランの方を責め、その取り乱し様をたっぷり見せつけた後、初心者の方の調教を開始するというのが効果的です。
 この場合も、台詞は大切です。
  • 「ほら、普通は性感帯でないとされているあんな所をああされるだけで、ほら、あそこがもうあんなに濡れてきているだろう?隠れた性感帯も開発されると、あそこまで感じるようになるんだよ。」
  • 「○○も、あそこまで感じられるようになれば、一人前だよ。股間だけで気持ちよがっているようじゃ、まだまだ、女としては半人前だからね。」
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