◎ 言葉責め |
前回のように、大の字に仰臥位で四肢を拘束してしまったら、もうしめたもの。多くの人はここで一気に積極的な責めに移ろうと焦ります。 しかし、特に初心者の場合、全く、あるいはほとんど経験がないわけですから、いきなり肉体に刺激を与えたのでは、肉体的に辛い気持ちばかりが残って、次回から拒絶される恐れが多分にあります。 そこで、ここは焦る気持ちを抑えながら、言葉による心理責めにたっぷりと時間をかけるように心がけます。 相手にSMプレイに対する期待と不安をかき立て、特に羞恥心をいやが上にも煽り立てる…、そんな言葉を、相手が心理的立て直しを図る余裕も与えないくらいに、立て続けに、徹底的に、浴びせるのです。 既に女性は、身体的に抵抗不可能な状態に拘束されているのですから、不安を煽る言葉を浴びせたからといっていまさらプレイを拒否するわけにもいきません。 男性側の絶対的、圧倒的優位を思う存分活用すべきです。 この男性側の優位は心理的余裕にも繋がります。余裕がなければ、言葉責めなどできません。 使える台詞は、双方の人間関係と、そのプレイに至った経緯によって千差万別ですが、以下のような例はかなり広く応用が利くものとしてお勧めです。 「いくら勝ち気でも、こうやって両手両足の動きを封じられては、一切反抗はできないね。」 「この浅ましい、恥ずかしい格好で、これからたっぷり料理させてもらうよ。」 「こんな格好にされたら、もう、見栄も誇りもかなぐり捨てて、淫らな女として本性をさらけ出すしか道はないね。」 「この挑戦的なポーズは、どうだろう…。これから、プロの女でも白目を剥いて悶絶するようなテクニックでキリキリ舞いをさせてやる。」 「これからのプレイでは、君の肉体は、どう足掻こうとも、理性と意志を裏切るようになる。僕の前では二度と偉そうな口を利けない目に遭わせてやるよ。」 「そのうち、その声音があからさまになって、とめどがなくなり、全身が痙攣し、その開き切った股間から、どろどろの白濁した愛液を垂れ流すようになる。それでも、君は拒絶できない…。」 「これから始めるプレイの味を一度知ったら、女は誰でも、もう普通のセックスには戻れなくなる。頭がいくら拒んでも、肉体が覚えていて、それを欲しがるようになるからだ。」 「こうなってしまった以上、遠慮することはない。何度でもイクがいい。もっとも、遠慮する余裕が君の肉体と精神に残っていればの話だがね。」 「君はこれから自分の肉体がどうなってしまうのか、怖いだろう?不安だろう?まあ、私に任せておきなさい。前に見たSMビデオの中のモデルのように、快楽と官能の渦に巻き込まれ、おぼれ切るまで、とことん責めまくってやるからな。」 「精神的に自分で自分の肉体の暴走をコントロールできなくなる辛さ、惨めさを骨の髄まで叩き込んでやろう。」 「快楽が極まると苦悩になり、苦悩が極まった末には快楽にすり替わることを、今日は忘れたくても忘れられなくなるまで、この開けっぴろげの肉体に刻み込んでやる。」 このように執拗な言葉責めを続けると、特に想像力豊かな知的な女性は、責められた末の自らの恥ずかしい状態を想像し、それだけで、腰を捻らせ、股間を濡らし始めるものです。 こうした微妙な変化は絶対に見過ごさないようにします。そうした変化が現れたら、それを露骨に言葉で指摘してやります。そのことで、身も心も完全に男性側の思いのままであることを悟らせるためです。 例えば、 「ほら、言っているそばから、腰がむずついてきたじゃないか?え?どうした?まだ、毛一筋、指一本触れてもいないのに。こんな感受性が高いなら、本格的な攻撃を開始されたら、ひとたまりもないだろうね。」 「もうあそこが濡れ始めて、光っているぞ。いくら隠そうったって、無理だよ。」 |
◎ 周囲から中心へ |
言葉責めによって、女性の感情が昂ぶりの兆候を示したら、その時こそ、肉体への責めに入る潮時です。
と言っても、いきなり、濡れ始めた股間に突入…、では、ただのセックスと大差なくなってしまいます。 まずは、中心から最も離れたところ、例えば、足の指、手の指、頭髪などに刺激を与えます。 手の指は日常、あらゆる接触に慣れているので相当に興奮していないと、性感帯とはなりませんが、 足の指は、普段靴や床に触れる以外の触感に慣れていませんので、ここを嘗めるのもよし、ローションを垂らして筆でなぞるのもよしです。異様な感覚に、思わず脚を縮めようとしますが、拘束されているため、それも叶いません。 そんなとき、 「逃げようとしても逃げられはしないよ。君は完全に僕の思いのままの操り人形なんだ。」 などと、自由が利かないことを確認させながらことを進めます。 頭髪も、毛根の皮膚を指先の爪で梳くようにすると、毎朝のブラッシングの感覚が蘇り、それが化粧時の女性独特のナルシシズムとなって、「責められる私」の感情がさらに高まります。 「あーっ!」、「うっ、くーっ!」とか、とにかく日常の発声ではない声、−−ほとんど、文字にできないようなニュアンスを含んだ声が思わず喉を突いて漏れ出るようになったら、責めは次の段階に移ります。 |
◎ 玩具の登場 |
ここで始めて、バイブレーター、ローター類の登場です。実は、慣れてくると、拘束を終えた状態で、すぐにトリプルショッカーの乳房用の方を乳首にセロテープで貼り付け、残るローターをクリに当てた状態で同じくセロテープで張り付ける…ということから責めを開始することも可能ですが、拘束完了直後はまだ女性は正常心を保ち続けているので、いきなりそうした器具の登場、装着に抵抗を示す−−実際はいくら抵抗するにしても、言葉で拒絶する以外なす術はないのですが−−ことが多いものです。 そこで、ある程度相手が興奮して、正常な判断が出来にくくなった頃合いを見計らってこのトリプルショッカーの装着を行います。実は、慣れてくれば、ここにどんなローターやバイブレーターを持ち出しても構わないのですが、初めて、あるいは、入門者の場合、見た目に恐怖感を抱かせない物で、しかもその効果は、全く初めての「凄い」物でないと、次回以降、SMプレイに誘っても応じてくれないという悲劇になりかねません。 ともかく初回は、「SMプレイって、こんなにも素晴らしいものなんだ…」と納得してくれて、次回を待ち望むような内容と質がなければいけないのです。 そのためには、トリプルショッカーのように、両乳首と、クリの3点を同時に責められるもので、しかも大きさ、形状は全く威圧感がない物が最適なのです。 さて、そのトリプルショッカーの装着ですが、女性の興奮度が高い場合、既にほんのりと汗ばんでいてセロテープが利きにくい場合もあります。セロテープは粘着力の強力な物を用意しておきましょう。 貼ると透明になって、貼ってあるテープがほとんど見えなくなる種類のセロテープもありますが、あれは接着力が弱く、皮膚に貼るのには適しません。 また、逆にガムテープのように粘着力が強すぎるのは、プレイ後剥がすときに、産毛や陰毛を一緒に引き抜いてしまって痛い思いをさせて、初心者向けではありません。 こうした体毛抜きをプレイに取り入れた苦痛責めも苦痛責めのSMプレイにあることはあるのですが、本稿で扱っている快楽責めには不向きです。 ここで、汗ばみが出てきたついでに触れておきますが、プレイは室温が少し高めの方がよいです。 というのは、涼しかったら、なお悪いことに寒かったりすると、肉体も心も緊張して、思うように乗ってきてくれません。 多少汗ばむくらいが、気持ちが解(ほぐ)れ、気分が開放的になってプレイムードが高まります。 また、その位の方が、筋肉も解れて、大きな開脚姿勢を取らせやすくなります。 さらに、大きな開脚姿勢だと絶頂時に足が攣ったり、腓(こむら)返りを起こすことも少なくないのですが、これも高めの室温だとある程度防ぐことができます。 |
◎ バイブレーター挿入 |
トリプルショッカーの装着が終わったら、取るべき道は大きく2つに分かれます。 つまり、 そのままトリプルショッカーのスイッチをオンにして、責めを即時に開始するのと、さらにクリ攻撃用の枝分かれした舌のない棒タイプのバイブレーターをスイッチオフの状態で、股間に挿入してしまい、V責めの準備も最初から行ってしまう…というやり方です。 ここで単純な棒状バイブレーターを選ぶのは、既にクリトリスはトリプルショッカーのローターが受け持っているからです。 さて、この二つの道のどちらを選択するかは、トリプルショッカー装着直後の時点でのVの濡れ具合によります。もし既に十分濡れているようなら、棒バイブレーターの挿入に進めます。 言葉責めに続いて、乳首とクリトリスにトリプルショッカーを張り付けるという過程で、実は多くの女性はもうかなりの刺激を受けて、挿入OK状態になっているものです。 もし、濡れが足りないようなら、無理をせず、まずトリプルショッカーで責めて、Vを十分潤わせた後、バイブレーター挿入と進みます。 実は、初心者の場合、トリプルショッカーだけで、ほとんど狂乱状態になって悶え続け、挙げ句の果てにC刺激だけでイッてしまうものです。けれども、バイブレーターを挿入することで、Vから子宮にも奥深い刺激を与えておくことで、SMプレイの快楽の凄まじさを肉体の内奥に植え付けておくことは、次回以降、SMプレイを続けていくために、是非お勧めします。 C刺激による絶頂感とVから子宮まで届く絶頂感とは質が違うことは、全身に現れる悶えの表情を観察してみるとよく分かります。 |
◎ Aはどうする? |
ここでは、最初からバイブレーターの挿入も行った場合で話を進めます。実は、トリプルショッカーで先に濡らしたその後にバイブレーターを挿入する場合は、バイブレーターの挿入時に、焦らしたり、いたぶったりというもう一つの責めのバリエーションを入れることが可能ですが、本講座では、最初から全ての準備をしておいて、一旦責めが始まったら、息もつかせぬ連続快楽責めに追い込むというプロセスを踏むことにしましょう。 なお、「最初から全ての準備をしておいて」というと、「まだ、Aがお留守ではありませんか?」との質問が飛んできそうです。たしかに、両の乳首と、C、V、Aとなれば、女体快楽責めとしては完璧と言えるでしょう。ただ、やはりAの快楽責めは初心者の場合は、無理ですし、必要ありません。 むしろ最初から、完璧を目指す余り、A責めの拒絶から、全てのSMプレイの拒絶へ…という転落の道の方が遙かに怖いと言えるでしょう。 Aを舌で嘗められる…という、SMプレイとは言えない行為でさえ、頑なに拒否する女性は少なくありません。ましてや、そこに潤滑剤を塗り込んだり、Aバイブレーターを挿入したり…などは無理の無理、と言えます。 むしろ、初回で、SMプレイの素晴らしさを体得させた後、この先にさらに激しく深い快楽が控えていることを女性にも知らせ、男性側も楽しみとして取っておく方が遙かに賢いやり方だと言えます。 次回はいよいよ、装着したトリプルショッカーとバイブレーターを駆使して、女性を快楽地獄へと誘うテクニックをご紹介しましょう。 |
(次回に続く) |
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